2学年だより「外国語勉強法(3)」
スタートダッシュに成功して安定飛行に入ったなら、その後は身体が楽になる。
がんばらなくても自然に勉強できる。机に向かってテキストを読んだり、ひたすら単語を覚え続けるといった勉強以外のこと、たとえば映画を一本見ることが自然に実力をアップさせる。
さらに高みに達すると、どう読むか以上に、何を読むかに勉強の主眼がうつっていく。
大学に入ってからも当然英語の授業があるが、そこで用いられているテキストの違いを知ると、やはり少しでも難関とよばれるところに行った方がいいと、みなさんも感じるにちがいない。
語学は、最終的には知的レベルの問題になるのだ。
「たかが受験英語」という言い方をする人もいるが、たとえば古典的名著『英文標準問題精講』(旺文社)の例文をものにするには、「大人」の頭が必要だ。
『ターゲット』を終えて『話題別英単語リンガメタリカ』(Z会)に進めれば、そのまま難関大の現代文や小論文と中身が重なる。
しつこいけど、中身のない達者なおしゃべりが、人として品格をもたらすことはない。
~ ⑧ 外国語学習は、毎日しなくて良いのです。オンとオフを上手く使い分けましょう。
先ほどスタートダッシュの重要性について述べましたが、それに成功して安定飛行に入った後は、自分のペースを作ることがコツです。
⑨ 外国語学習は、一にも二にも「集中力」がポイントです。緊張感のない中での「ながら」学習は時間の無駄です。先ほど述べた、オン、オフとも関係しますが、私は外国語の学習には「集中力」が本当に大切だと思います。 ~
今は十分に時間があるが、この後いつもの体制にもどったときには、3日間、1週間を単位にして調整する感覚は必要だろう。
予定していた分の勉強時間がとれなかった日があったら、翌日、翌々日でカバーする。
ラーメン大盛+ライスの翌日は、炭水化物を減らしてサラダをたくさん食べるのと同じだ。
最初から日曜の午後は計画に入れず、その週でやり足りなかった分用にあけておく。
~ ⑩ 単語を覚えられないからといって、意味を推測してはいけません。
よく外国語の単語をなかなか覚えられないからといって、効率的に覚えるために、規則性を見つけて推測しようとする方がいますが、実際には、それでは本当に正確な訳にはたどり着けず、誤ったまま身についてしまう危険があります。一度脳に焼き付いた意味はなかなか直せないのです。結局のところ、単語を覚える際には小細工せず、せっせと暗記していくことが最短、最良の道だと思います。 (中川浩一『総理通訳の外国語勉強法』講談社現代新書) ~
集中して勉強する、繰り返し勉強する、がむしゃらにやる … 。
語学の達人が教えてくれるのは、「やればできる、でも楽な方法はない」という真実だ。
スタートダッシュに成功して安定飛行に入ったなら、その後は身体が楽になる。
がんばらなくても自然に勉強できる。机に向かってテキストを読んだり、ひたすら単語を覚え続けるといった勉強以外のこと、たとえば映画を一本見ることが自然に実力をアップさせる。
さらに高みに達すると、どう読むか以上に、何を読むかに勉強の主眼がうつっていく。
大学に入ってからも当然英語の授業があるが、そこで用いられているテキストの違いを知ると、やはり少しでも難関とよばれるところに行った方がいいと、みなさんも感じるにちがいない。
語学は、最終的には知的レベルの問題になるのだ。
「たかが受験英語」という言い方をする人もいるが、たとえば古典的名著『英文標準問題精講』(旺文社)の例文をものにするには、「大人」の頭が必要だ。
『ターゲット』を終えて『話題別英単語リンガメタリカ』(Z会)に進めれば、そのまま難関大の現代文や小論文と中身が重なる。
しつこいけど、中身のない達者なおしゃべりが、人として品格をもたらすことはない。
~ ⑧ 外国語学習は、毎日しなくて良いのです。オンとオフを上手く使い分けましょう。
先ほどスタートダッシュの重要性について述べましたが、それに成功して安定飛行に入った後は、自分のペースを作ることがコツです。
⑨ 外国語学習は、一にも二にも「集中力」がポイントです。緊張感のない中での「ながら」学習は時間の無駄です。先ほど述べた、オン、オフとも関係しますが、私は外国語の学習には「集中力」が本当に大切だと思います。 ~
今は十分に時間があるが、この後いつもの体制にもどったときには、3日間、1週間を単位にして調整する感覚は必要だろう。
予定していた分の勉強時間がとれなかった日があったら、翌日、翌々日でカバーする。
ラーメン大盛+ライスの翌日は、炭水化物を減らしてサラダをたくさん食べるのと同じだ。
最初から日曜の午後は計画に入れず、その週でやり足りなかった分用にあけておく。
~ ⑩ 単語を覚えられないからといって、意味を推測してはいけません。
よく外国語の単語をなかなか覚えられないからといって、効率的に覚えるために、規則性を見つけて推測しようとする方がいますが、実際には、それでは本当に正確な訳にはたどり着けず、誤ったまま身についてしまう危険があります。一度脳に焼き付いた意味はなかなか直せないのです。結局のところ、単語を覚える際には小細工せず、せっせと暗記していくことが最短、最良の道だと思います。 (中川浩一『総理通訳の外国語勉強法』講談社現代新書) ~
集中して勉強する、繰り返し勉強する、がむしゃらにやる … 。
語学の達人が教えてくれるのは、「やればできる、でも楽な方法はない」という真実だ。