水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

部活のように

2019年10月07日 | 学年だよりなど
2学年だより「部活のように」


 河合塾大宮校舎長の渡邊さんがお話されたとおりで、勉強と部活の上達論は同じだ。
 練習試合ばかりやっていても強くなれないように、過去問ばかり解いていても力はつかない。
 基礎体力をつくり、基本の技を身につけ、戦い方を学び、フォーメーションを覚え、繰り返し反復することで、本番に発揮できる力がつく。
 基本的な単語や文法を知らないまま、長文を読んでも理解できるわけがない。
 できないことを、できるようにするためのやり方を知り、自力でできるまで繰り返すという練習でしているのと同じことを、勉強で行えばいい。
 できない問題は、答えを読んで理解する。
 意味がわからないなら、それ以上は自分でやってても時間のムダだから友達や先生に聞く。
 理解できたなら、自力で解いてみる。すらすら解けるまで繰り返す。
 勉強は、「何も見ないでスラスラ解けるようになるまで」やってはじめて身についたという。
 ほとんどのみなさんに足りないのは、ここではないか。
 マーカーで色を塗ったり、ノートを見返している段階は、まだカシコくなってない。
 覚えるべき事柄を、ノートや教科書からいったん目を離してすらすら出てくる状態になっているかを、たえず確認しながら勉強しないといけない。


 ~ 復習の回数も1回や2回ではだめです。最低でも5回と考えてください。自分にとって常識、反射的に出てくるようになるまで繰り返し復習しましょう。基本的には問題と解答を「覚えよう」という意識をもちながら読んでいくだけでいいですが、よほどあやふやな問題は、もう一度上の方法で覚え直す必要があります。要するに、短期記憶を長期記憶に変えていく作業です。
 勉強した翌日など、直近の時期に復習するかどうかが最重要な点です。一般に、勉強した事項は直近に見直さないと、急速に記憶から抜けます。 (荒川英輔『再受験生が教える医学部最短攻略法』エール出版社) ~


 スキ間時間を利用できる人とは、いつも準備できている人だ。
 5分空いたらこれを覚えよう、10分あったら一回読んでおこう、15分ならこの問題を解こう、というイメージがあり、すぐにそれを取り出せる用意ができていることだ。
 一度話した「流れ星理論」を覚えているだろうか。
 「流れ星に願いを唱えると叶う」説は本当だという話。
 流れ星に気づき、とっさに自分の願いが言えるということは、一日中そのことを考えていなければならない。それほど考え続けている状態なら、自然と願いは叶ってしまうのだ。
 「あ~、○○できないかなぁ、この願い叶わないかなぁ」とマックでしゃべっているだけの人が、願いを叶えることはない。
 叶える人はそんな時間も惜しんで、5分、10分で、一つずつ近づけていく。
 一発逆転は存在しない。1%を一つずつ、100こ積み上げよう。
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