水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

才能の正体

2018年10月31日 | 学年だよりなど

    学年だより「才能の正体」


 「ビリギャル」(『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』角川文庫)で有名な坪田信貴先生は、これまで1300人以上の塾生を指導してきた。
 「ビリギャル」の本がベストセラーになると、坪田先生もメジャーになる。講演会の依頼もくる。
 そして決まって、「さやかさんは、もともと頭がよかったんですよね」と質問される。
 坪田先生は「はい、そうです!」と答える。「みんな、同じように頭がいいのです」と。
 そもそも才能とは何か――坪田氏は、学生時代からこのことを考え続け、どうすれば才能を見つけられるのか、伸ばすことができるのか、試行錯誤を繰り返してきたという。


 ~ いわゆる「才能がある」と言われている人たちがいますよね。彼ら、彼女らには共通点があります。それは、みんな努力をしていることです。
 多くの人は、“あまり努力をしなくてもできちゃう人”のことを「才能がある」と言いがちではないでしょうか。
 でも、その考え方が根本的に間違っていることに、僕は気づいたのです。
 人間というのは他の動物に比べて本質的にもともと頭が良くて、脳の構造から見てもとても優秀です。つまりすべての人が、優秀と言われる可能性をもともと持っているのです。 ~


 ただ、その才能をどう見つけたらいいのかが、多くの人はわかっていない。才能をどう伸ばしていいのかも、わからない。むしろ、自分の才能を潰すようなことを、人はしてしまう。
 伸びる人と伸びない人との差は、どこにあるのか。


 ~ たくさんの子どもたちを見てきて言えるのは、勉強のやり方が間違っていたり、うまく継続できなかったり、動機付けができなくて意欲が湧かなかったり……など、いろいろな理由で、上達していかないことがあるんだということです。
 いきなり本質的なことを言いますが、自分に合っていない、ふさわしくない場所でいくら頑張っても、物事は身につきません。
 「才能がある」と言われている人たちは、
 “その人に合った”動機付けがまずあって、
 そこから“正しいやり方”を選んで、
 “コツコツと努力”を積み重ねている。
 そしてきっちりと結果を出して、そのときに初めて「才能がある」という状態になる。正確に言えば、「才能がある」と言われるようになる。 (坪田信貴『才能の正体』幻冬舎) ~


 私たちは、目に見える結果で判断する。
 結果だけを見て、「地アタマがいい人だからでしょ?」「才能のない自分にはできるはずがない」と考えてしまうのだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「城の崎にて 」の授業 4 | トップ | 10月のインプット »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

学年だよりなど」カテゴリの最新記事