明日の卒業式に向けて、歌唱指導と予行の演奏を行う。
部員たちは1限目のあとダッシュで大講堂にきて楽器を準備し、演奏をはじめる。
準備の時間はわずかなのに、十分に時間があった昨日よりチューニングはあってかかもしれない。
時間じゃないのだ、わかってはいるけど。
合わないということは、合わせる技術が不足しているということだから、そのときに時間をかけて直しても、合わないのだ。
何事にもあてはまるかもしれない。
できることはできる。出来ないことは、その場で時間をかけても大体できない。根本を解決しないと。
そんなことも、この頃やっとわかった。
予行を一通り終えたあと、三年生の先生方から卒業生に向かって一言ずつ語るコーナーがあった。
これからの4年間、6年間を充実した時間にしてほしいと、多くの先生が語った。
これからか大学生か … 。
まじ、うらやましい。でも、自分がかりに18歳にもどれたとしたら、おそらく昔と同じくらい無益な日々を過ごしてしまうだろう。
それはしかたないのだ。むしろ大学生になったばかりで、「費用対効果」とか言ってるヤツがいたら、たぶん遠ざける。
時間をムダに過ごせることが若者の特権でもあるのだから。
むしろ、最近の子はまじめすぎて、効率よく単位をとろうとしたり、「いい」就職をしようとしすぎる。
大学にしても、そりゃあ立場上、いい大学を目指せ、難しいところを目指せとは言う。
実際、入れた方が、いろんなことがやりやすいのは間違いない。
でも、結果的に難関大学、有名大学に行けなくても、長い人生のスパンで見たら、そんなことはへでもない。
受かったところが第一希望でなかったなんてことは、後になればどうでもよくなる。
第一希望がすべて叶う人生なんて逆につまらないではないか。
そんなにうまくいかないからこそ、人生はおもしろいし、生きがいがあるのだ。
なんてね。今は本気で言えるけど、若いうちはなかなかね。
明日の演奏は、技術的にできることはきちっとやりたい。
心をこめることはみんなできるはずだから、徹底させたい。
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