水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

勉強の基本システム

2021年05月14日 | 学年だよりなど
1学年だより「勉強の基本システム」


 高校生活における大きな目標として「学力を身に付ける」があることは論を俟たないが、同時に、目標を達成するための技術を身につける必要がある。
 まずは、目標の「具体化・細分化・視覚化」だ。
 そのための方法として大谷選手推薦の「マンダラチャート」を紹介した。
 「基礎学力を身に付けよう」と考えたなら、まずそれを「中間テストで全科目80点以上とる」と具体化する。ガイダンスで説明したように、この目標を三年間達成した場合、難関大学合格は自然に達成される。かりに「90点目標」にすると、クリアした先輩の最難関大合格率は100%だった。
 「中間テストで全科目80点以上とる」と設定したなら、それを細分化しよう。
 たとえば、「1人間づくり 2環境づくり 3英語、4数学、5国語、6理科、7地歴公民、8復習……」のように。さらにそれぞれを細分化し、紙に書き出す。
 「5国語」なら、「水の東西」:①本文チェック、②ノート読み返し、③確認プリント解き直し、④漢字……、のように。
 数学なら問題番号、英語ならLessonごとに書き出すといい。
 やったことを赤線で消していくと、進捗度合いが「視覚化」する。
 高校レベルの勉強が「できる・できない」の差は、頭の「良い・悪い」ではない。
 情報処理能力の問題だ。「自分は勉強が苦手だ」「能力が足りない」と口にする人がいるが、その実態は、勉強のやり方を知らないか、勉強したことがないかのどちらかだ。
 プリントをもらう、整理する。
 大事なことをメモする、覚えたことをチェックする。
 どこまで習ったのかはっきりさせる、わかることとわからないことを区別する……。
 具体的作業の積み重ねが、自然に学力をつくる。
 「○○が苦手だ」と嘆いているだけでは何も変わらない
 「ガイダンス資料2021」に載せた「勉強の基本システム」を確認しておこう。

 1 毎日(学年+2時間)の家庭学習時間を確保する
 2 ノート・教科書・副教材に日付を書く
 3 「できた問題チェック」「できなかった問題チェック」をする
 4 わからなくなったら、わかるところまでもどる
 5 わからないところは先生に質問する
 6 暗記は繰り返しあるのみ
 7 やることを書き出し、一覧にしておく
 8 やったことを記録し、進み具合を視覚化する
 9 必要な資料はノートに貼って保存する
 10 「いつも」「すぐ」筆記用具が使えるようにしておく

 能力的に不可能なものは一つもないはずだ。
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