折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

薔薇「今一きは心も浮き立つもの」

2008年07月19日 23時56分04秒 | 小暑
       □ ヘリテージ(Heritage/ER) 花も蕾もこの時季こその麗しさ。

◇ 兼好法師の徒然草第十九段「折節の移り変るこそ、ものごとにあはれなれ」
  彼はその中で「今一きは心も浮き立つものは、春のけしきにこそあめれ」と言う。
  私はバラの生長を眺めていて心浮き立つのは、蕾や新しいシュートが見えたとき。
  その一番わくわくする瞬間が、最も心躍る感じがする。

             
           □ パット・オースティン(Pat Austin/ER)
             二番花用に剪定した先の蕾が膨らんだ。

             
            □ ハーロウ・カー(Harlow Carr/ER)
              これは三番花、明日開花予想。。。

     
                    (翌朝開花 2008年7月20日)


               
         □ グラミス・キャッスル(Glamis Castle/ER)

     
                    (翌朝開花 2008年7月20日)


             
    □ ウィンチェスター・キャシードラル(Winchester Cathedral/ER)

     
                    (翌朝開花 2008年7月20日)


◇ それは、花の咲いた時が一番美しいに決まっている。
  でも心の中の感受性グラフは、蕾を見つけた時と開花と二つの山がありそう。
  同じように、冬剪定して殺風景なバラの枝に、春風のマジックで新芽が吹く。
  やがて葉が生い茂り、蕾が見え、花が咲くのに見とれている間の新しいシュート。

     
          □ グラミス・キャッスル(Glamis Castle/ER)

     
    □ コントゥ・ドゥ・シャンボール(Contes de Chambord/OR/P)

     
         □ ソング・オブ・ヒロシマ(Song of Hiroshima)

     
       □ 上の画像とほぼ同時刻の「ソング・オブ・ヒロシマ」
         どこに違いがあるのか、おわかり? ↓☆
     

◇ 新しいシュートを見る度に、力強い生命の営み、次代に託す遺伝子の強さを思う。
  物言わぬバラは、常に来年のことを考えている。
  明日のことすら、ろくすっぽ考えない私とは、格からして違うのだろう。

     
      □ ピエール・ドゥ・ロンサール(Pierre de Ronsard/LCl)
        これは、最近、新しいシュートが出現。

     
         □ ブレイリー№2(Brairii №2/OR/Ch)
           今年の新しいシュート数は4本で№1♪


◇ これだけ暑くても、夏バージョンで咲くときは咲く。
  そんなきっぱりとした思い切りの良さが、春から咲き続けるバラの魅力でもある。
  遅咲きの紫陽花が、今こそわが時節とばかりに、穏やかに涼感を添えている。

     

    
          □ もう七月下旬に入ろうかというのに、
            この紫陽花はまだまだ盛りはこれから。
            紫陽花の花の中に、また紫陽花の花。
            そんな錯覚が、おもしろくも、美しい。


                   ☆ 「ソング・オブ・ヒロシマ」の画像の違い
                     左上の花に、幼虫が付いている。
                     この時季、油断ならない。
                     新芽や蕾が丸裸にされてしまう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする