中国による世界選手権とアジア大会展望の男子種目別後半です。
・中国体操協会
大ざっぱな内容です。( )内は私のコメント↓
<跳馬>
世界選手権とアジア大会で中国金メダルの可能性はきわめて低いので、あえて分析したくないが(オイ!)李世光(北朝鮮)のD得点7.2は特筆すべき。ゴロツコフ(ロシア)も7.0の演技を披露し、ともに国際大会で成功している。中国が世界選手権で決勝に進むとすれば、馮喆であろう。
<平行棒>
ルール変更による影響がもっとも大きい種目。D得点の下がった要素が多く、最近の国際大会でD得点7点以上の選手は王冠寅(中国)だけである。同様に9点以上のE得点もきわめてまれに。しかしどのようにルールがかわっても、中国のお家芸であるこの種目の強さはかわらない。馮喆、王冠寅のほかにも有望な若手が出てきている。
北京五輪、昨年の世界選手権でアジア選手が上位を占め、この種目でのアジア優位を示している。今年の大会でも中国、日本、韓国のたたかいになるだろう。
最近の有力選手は中国以外に、
クシェラ(仏)、ツォラキディス(ギリシャ)、金正学(韓国)、金晶虎(韓国)、田中和仁、フォキン(ウズベキスタン)、佩特(スロベニア、ペトコフセクかなぁ?)
<鉄棒>
ルール変更の影響がもっとも少ない。難度の高い離れワザをこなす必要があり、D得点7点前後が目安。依然欧州優位で、アジアでD得点7点台は鄒凱、中瀬卓也だけ。北京五輪で中国苦手種目で金メダルという快挙を果たした鄒凱が不在の中国選手権で、上位選手のD得点は7点前後とじゅうぶん世界でたたかえるレベルだった。しかしE得点の減点もきびしくなっており、難度の高いワザをすれば、減点も大きくなるという「両刃の剣」となっている。
世界選手権の優勝候補は鄒凱。アジア大会はもし鄒凱欠場なら日本にチャンス(ちなみに現在の情報では、中国は同じメンバーでのぞむとしています)
有力選手はほかに、
ゾンダーランド(オランダ)、マラス(ギリシャ)、クシェラ(仏)、ハンビュッヘン(独)、?科森(ウクライナ、誰だ?)、レイバ(米)、ホートン(米)など。