現在の採点方法が論議を呼びそうです。FIGのグランディ会長が体操界全体に向けた手紙?を公開したそうです。
・グランディ会長「現行ルールは時限爆弾」(Examiner.com)
現在の採点方法を再度見つめなおそうではないか、といった内容のようです。2005年の10点満点廃止以来、ずっと論議の対象となってきた問題。10点満点のほうが素人にわかりやすい、難度をつめこみすぎて危険、などはよく聞かれる意見です。グランディ氏によれば、
「本来は競技の発展のために作られた採点方法が、今や時限爆弾へと姿をかえ、完全に制御不能となった」
としています。記事によりますと、ロンドン五輪後にFIGはルールの見直しをする予定で、次の五輪までの4年間の「トレンド」はそれ次第、ということです。
----------
ムスタフィナ(ロシア)のケガが引き金になり、世界中の「演技の質」重視派が声を上げ始めていましたが、ついに会長も動き出したようです。いろいろな意見があって当然の問題。むずかしいですよネ・・・。
中国のようにかわりの選手がいくらでもいる国は、故障覚悟で難度をつめこませるでしょうし、日本は伝統的に質を重視。ゾンダーランドの鉄棒にキャーキャー言って金メダルは当然だと喜んでいる欧州ファンは現行ルールに満足なことでしょう。さて、どうなりますか・・・。
私の個人的な意見は、Eスコアを20点ぐらいにし、めちゃめちゃきびしくする。同時にDスコアの認定も激辛に。膝のあいたコバチなどコバチと認定しない。しっかり両手でかかえこまないと、かかえこみと認めない。よく解説で平均台の「ひつじとび」の認定がきびしくなったと言っていますが、すべてのワザであれぐらいやればいいと思います。キレイにできないのなら、やらないほうがマシ、ぐらいにすれば、無理にやってケガをする選手も減るように思いますが・・・。