取引のある銀行で、ドル普通預金を、金利の高い仕組み預金(1年満期後、ドルが豪ドルで受取)に変更した。
そのドル普通預金は、昨年の急激な円高の際、今後円安になるのを期待して、預け替えておいたもの。
為替差益を見越してのせこい措置なのだが、またもや見通しが外れて円高がちっとも収まらない。
もちろん普通預金なので、ドルといえども金利は雀の涙。
いわば塩漬け状態。
そこで銀行から、金利が5%ほどの仕組み預金を提案されたわけ。
5%といえばバブルの頃の定期の金利。
バブルの頃は貧乏で預金ができなかった私にとって、目標となるリターン値。
もっとも、リスクは円との為替変動の他に、
仕組み預金特有の米ドルと豪ドル間の為替変動もある、すなわち二重の為替リスク。
でも、両者とも1年以内にどちらかが暴落することはなかろうとの楽観によって、全額を仕組み預金に預け替えた。
そして銀行を出た後、
先日の中古車代よりずっと多い額なだけに、決定後の認知的不協和もなみなみならぬ強さを感じてしまった。
決定直前はリターンに注目する楽観論が支配し、
決定後はリスクが気になる悲観論に支配される。
気分に左右されず、もういちど冷静に考えてみよう。
一般に金融商品のリスクとリターンは比例する。
未来はどう転ぶか分からないため
(直近の上昇トレンドに惑わされてはいけない、落ちる時は一気に落ちる)、
リスクとリターンの出現確率と金額幅がともに等しいとみなす。
そうであるなら、一定期間後の収益の”期待値”は、
リスクとリターンが等確率で相殺されて±0となる。
すなわち、ローリスク・ローリターン商品とハイリスク・ハイリターン商品との違いは、
変動の分散(ばらつき)であり、その平均としての期待値は等しく0と仮定できる。
もちろん実際の金融商品は、諸要因からリターンが期待できるものであるはずなので、
期待値は0より大とみなしてもいいのだが、
リーマンショックのような冷酷な現実があるので、やはり0としておこう。
ならば、金融商品の期待値(0)は、確実に金利がつき、かつリスクがない円普通預金の期待値(>0)よりも低いことになる。
ここまでなら、金融商品は平均的には損することになる(しかも預金保険機構の保証対象外)。
実際、円高と株価暴落に見舞われた私にとってはそれが現実だった。
さて一般の外貨預金は、リスクとリターンが為替変動だけであるから、
ここでもその変動の期待値(平均値)は0とみなしてよい(未来はどう転ぶか分からないから)。
今回の外貨の仕組み預金は、為替変動が円と外貨、それに外貨同士(ドルと豪ドル)の二重構造であるが、
それぞれの期待値が0なら、二重になっても期待値は0のまま。
そしてどう転んでも確実なのは、金利5%という利息。
これは今の普通預金より100倍近い。
以上を総合すると、期待値はリターン側にぐぐっと傾くことになる。
もっとも円に変換するとき手数料がかかるが、金利からみてたいしたことない。
こう考えると、リスクを背負ったのは確かだが(危険度2の商品)、
金利が保証されている分、確率論的には有効な選択といえる。
この論理、どこかおかしい点があるだろうか。
問題ないなら、一年後の満期が楽しみだ。
ちなみに、宝くじを購入することは、確率論的には失敗(損)であると、99%断言できる。
そのドル普通預金は、昨年の急激な円高の際、今後円安になるのを期待して、預け替えておいたもの。
為替差益を見越してのせこい措置なのだが、またもや見通しが外れて円高がちっとも収まらない。
もちろん普通預金なので、ドルといえども金利は雀の涙。
いわば塩漬け状態。
そこで銀行から、金利が5%ほどの仕組み預金を提案されたわけ。
5%といえばバブルの頃の定期の金利。
バブルの頃は貧乏で預金ができなかった私にとって、目標となるリターン値。
もっとも、リスクは円との為替変動の他に、
仕組み預金特有の米ドルと豪ドル間の為替変動もある、すなわち二重の為替リスク。
でも、両者とも1年以内にどちらかが暴落することはなかろうとの楽観によって、全額を仕組み預金に預け替えた。
そして銀行を出た後、
先日の中古車代よりずっと多い額なだけに、決定後の認知的不協和もなみなみならぬ強さを感じてしまった。
決定直前はリターンに注目する楽観論が支配し、
決定後はリスクが気になる悲観論に支配される。
気分に左右されず、もういちど冷静に考えてみよう。
一般に金融商品のリスクとリターンは比例する。
未来はどう転ぶか分からないため
(直近の上昇トレンドに惑わされてはいけない、落ちる時は一気に落ちる)、
リスクとリターンの出現確率と金額幅がともに等しいとみなす。
そうであるなら、一定期間後の収益の”期待値”は、
リスクとリターンが等確率で相殺されて±0となる。
すなわち、ローリスク・ローリターン商品とハイリスク・ハイリターン商品との違いは、
変動の分散(ばらつき)であり、その平均としての期待値は等しく0と仮定できる。
もちろん実際の金融商品は、諸要因からリターンが期待できるものであるはずなので、
期待値は0より大とみなしてもいいのだが、
リーマンショックのような冷酷な現実があるので、やはり0としておこう。
ならば、金融商品の期待値(0)は、確実に金利がつき、かつリスクがない円普通預金の期待値(>0)よりも低いことになる。
ここまでなら、金融商品は平均的には損することになる(しかも預金保険機構の保証対象外)。
実際、円高と株価暴落に見舞われた私にとってはそれが現実だった。
さて一般の外貨預金は、リスクとリターンが為替変動だけであるから、
ここでもその変動の期待値(平均値)は0とみなしてよい(未来はどう転ぶか分からないから)。
今回の外貨の仕組み預金は、為替変動が円と外貨、それに外貨同士(ドルと豪ドル)の二重構造であるが、
それぞれの期待値が0なら、二重になっても期待値は0のまま。
そしてどう転んでも確実なのは、金利5%という利息。
これは今の普通預金より100倍近い。
以上を総合すると、期待値はリターン側にぐぐっと傾くことになる。
もっとも円に変換するとき手数料がかかるが、金利からみてたいしたことない。
こう考えると、リスクを背負ったのは確かだが(危険度2の商品)、
金利が保証されている分、確率論的には有効な選択といえる。
この論理、どこかおかしい点があるだろうか。
問題ないなら、一年後の満期が楽しみだ。
ちなみに、宝くじを購入することは、確率論的には失敗(損)であると、99%断言できる。