今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

茶臼山のパワースポット

2011年10月03日 | 茶臼山カエル館計測

後期が始まり、仕事のプレッシャーが一気に押し寄せてきた。
それに潰されないために、愛知の最高峰・茶臼山の直下にひろがる高原に1泊してきた。
ここは気分がいい所で、愛知で一番のお気に入りの所。
なにせ愛知の最高峰なので、居並ぶ奥三河の山々をすべて見下ろす。
同時に、信州の南端の山なので、南アルプスの大パノラマが一望(すべて見上げる)。

翌日、さわやかな秋晴れの中チェックアウト。
静かで気分がいいので、高原の散歩をする。
矢作川の水源に行くと、真新しい手作りの「パワースポット」という看板があった。
カエル館(信州側にあるワンと泣くネバタゴガエルなどを展示する蛙の博物館)の主人が作ったとある。
それによると、茶臼山の山頂周囲は、パワースポットが点在するらしい。

茶臼山がパワースポットとは初めて知った。
それなら、電磁波測定器とガイガーカウンターとお化け探知器の3点セットを持ってくるんだった(3つ目はどちらかというと心霊スポット用)。

今日は休館日のカエル館に近づくと、さっきより大きい「パワースポット」の看板。
ただ、「茶臼山は風水的に金運のパワーがある」という説明を読むと、気持ちが萎えてしまう。
私はあくまでも科学的にそのパワーとやらを測定したいのだ。

森の奥の登山道に入ると、ここが”最強のパワースポット”だという看板が座れる高さの箱状の岩の上にあった。
看板によると、その岩に手を近づけると、電気のようなビリビリ感を感じるという(写真)。
試しに、岩の表面から1cmの高さで手をかざした。
すると、手全体に軽くしびれるような例の”気”の感触を得た。
もともと私は手から”気”を出せるので(ただ特別なパワーはない)、自分の手から出た”気”が岩に反射しているのかもしれない(そんなの気のせいだろうって? 確かに”気”のせいだ)。
たいていのパワースポットでは”パワー”を感じることはないのだが、ここでは実感できて満足。
岩の上に座って、しばしお尻からパワーを吸収。

せっかく登山道に入ったことだし、運動を兼ねて山頂をめざすことにする。
なにしろこの登山道のあちこちにパワースポットがあるという。
確かに、それらしい雰囲気をもった大きな岩が点在する。
岩が出すパワーなら、その実体は放射線かもしれない。
私のブログの読者に”放射線過敏症”ともいうべき人がいて、今回の原発事故からの放射線が若干高い所を歩くと、足にしびれのような感触がくるという。

道路と交叉する所にまた看板があった。
それによると、この付近は磁力が高いと謳っている。
なんだ、パワーとは磁場のことか。
なら、磁鉄鉱など磁性のある鉱物があればすごいパワースポットになるのか。
(分杭峠のパワースポットは磁場が無くなる所と記憶しているが)。

それにしても、電磁波にはおびえていながら、パワースポットの磁場(電磁波の一部)をありがたがるというのもおかしな話だ。
いやおかしくないかもしれない。
強い電磁波は危険であるが、微量な電磁波はいい影響を与える可能性がある。
アルコールを含めた薬理効果のほとんどはそういうもの。
放射線のホルミシス効果(ラドン温泉)もその1つだ。
風呂などの温浴効果だって、50℃単位で人体の影響をグラフにしたら、50℃、100℃、150℃と温度が上がるにつれて直線的に人体組織を破壊する度合いが増すという結果になる。
なので、40℃前後が、特異的に、身体にいい影響を与えるという現象は、それを経験した人にしかわからない。
放射線の直線仮説はこの論理なのだ。
電磁波も放射線と同じく、多くの人は直線仮説を信じて怖がっているが、
一定範囲の弱い電磁波は、心身にいい影響を与えていることが、経験的に知られているのかもしれない。
そういえば、わが家にも”磁気治療器”なるものがあって、親が愛用していた。
(磁場が身体に影響を与えうる論拠は、血液中のヘモグロビンの中心部にある鉄分子の存在)

とにかく、次回茶臼山に来るときは、測定3点セットを忘れないようにしよう。