今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

伊豆ガ岳

2013年04月29日 | 山歩き

GWとくれば、
昔の私であれば、ピッケルとアイゼンを装備して八ヶ岳(最高峰赤岳:2899m)あたりに単独行で入って、
残雪期に入りたての雪山を堪能したものだが、
一旦山をリタイアし、今年から再開した身にとっては、初心に帰って0からのスタートをしている。
すなわち3月は高尾山(599m)、4月は岩殿山(634m)と、入門級の山からじわじわ標高を上げている。

まだ4月だが、GWの好天を逃すまいと、今日は、奥武蔵の伊豆ガ岳(851m)に挑戦。
「挑戦」とはいささか大げさだが、あまり足を踏み入れていない奥武蔵の中で登っていない山の1つ。
それに歩程は今までと違って13km強と多め(といっても日帰り登山の標準レベル)。

西武池袋線は中央線や京王線に比べると登山姿は少ないが、
丁度秩父市の芝桜が見頃なので、特急は満席。
私は急がないので準急でのんびり行く。
観光客が向う秩父の手前の正丸駅で降り(下車したハイカーは数人)、
林道を歩いて、”かめ岩”ルートで山頂を目指す。

山頂直下はかなり立派な岩壁で(上写真)、もちろん鎖がかかっているが、小学生ではびびりそう
(一時期通行禁止になっていたらしい)。
本来は年季が入っている私なので、鎖は極力使わず、フリークライムで登る。

この山は奥武蔵では人気なわりに、人出は岩殿山より全然少なく、鎖場での渋滞はない。
超人気の高尾山とは違って、山頂の好きな場所に陣取って昼食をとれる。
残念ながら、樹木が伸びて周囲の展望は開けないが、盟主・武甲山が武川岳の横に頭だけ見せていた。

下りは、天目指(あまめざす)峠(柳田国男の『一つ目小僧-その他』で言及されていたと記憶)を越えて山上の寺・子(ね)の権現(天龍寺)を経由して、吾野(あがの)駅にでる長丁場。

単独行なので、しゃべる相手もいないし、聴くべき自然の音もないので、
ポケットに入れたiPadminiでポッドキャスト番組『タイムマシン部G』を聞き通す。
愛聴していた前の番組『タイムマシン部2』が終わった後、
この番組として再開したのを先頃知ったので、
聴き逃していた10編分ほど聴き通す。

でも全部聞き通す前に駅に降り立った。
吾野駅の裏に「吾野湧水」というわき水があるので水筒に入れ
帰宅翌日に酸化還元電位を測定した結果は240mV(東京宅の水道水は600mV)。

標高800mの山を13km歩いても、関節症の右膝は無事なようだ。
次は標高1000m越えだ!