東京も名古屋も35℃を超えた(我が私設気象台による)。
真夏並の猛暑だ。
体が暑さに慣れていないため、熱中症になりやすい。
それを防ぐには皮膚温を上げないこと。
室内なら、肌の露出を多くして、体温よりは低い空気に触れる面積を大きくする(
室内気温を確認のこと)。
屋外では、逆に、肌の露出を少なくして、日射による温度上昇面積を小さくする。そのためには風通しのよい”日傘”が最適。
積極的に皮膚温を下げるには、水で濡らした保冷バンド(吸水ポリマー入り)を頸や額に巻く。
この保冷バンドは、絶対に「氷」でなく「水」であること。
この基本を理解していない人が多い(中学の理科で習うはず)。
氷用は気分的な冷たさを与えるが、30分と持たず、その後は無用の長物と化す。
皮膚温を下げるのは、低温物を当てるのではなく、水の気化熱を利用するのが本筋。
水分がある限り、気化熱という熱を奪う現象は長時間確実に作用する。
すなわち、あちこちの水道で浸し直して、保冷時間を自由に延長できる。
そもそも0℃の氷は皮膚への刺激として不自然に低すぎ、凍傷を誘う。
身体的にいいわけなく、あくまで短時間の”心理効果”しかない。
せいぜい使えるのは火傷の時。
氷を使うのは素人で、物理法則を分っている人は水冷式を使う(使われている材質が異なる)。
吸水ポリマー入りは100円ショップでも実用に耐えるのが売っている。
使用前はたっぷり1時間ほど水に浸して、ポリマーをぱんぱんにして使おう。