あらゆるものを測りたい、すなわち見えないモノを可視化して確認したい私は、それが出来そうなら、少々怪しげな装置でも手を出すのに躊躇しない。
私の霊感を鍛えてくれた「お化け探知器」は実に満足している。
怪しげといえば、「パワースポット」の「パワー」とやらを測りたいのだが、パワースポットの認定者は気功師なので、なら「気」を可視化したい。
その可能性の1つが「オーラ」らしい。
そこでオーラが見えると謳う「オーラスコープ」という製品をネットで購入した。
そもそもサイトの主人自身「もし、これがオーラだとしたら…」と記しているように、ちょっと距離をおいている。
でも、この値段でオーラが見えるとしたら、めっけもん。
この製品、LEDランプの点滅周期をアナログ的に変更するだけの装置で、
暗いところでそれを点灯し、12-15Hzの周波数あたりにして(アナログだから目分量)、その光を壁にあてて、その手前に手をかざすと、指先からオーラのようなものが見えるという。
実際、やってみて、気づいた。
この現象、気象にあると。
太陽が西に傾いて山や入道雲の背後に隠れた時、山や雲の境界線からオーラのような光が出て、時には山や雲の影が本体の上に浮かぶのだ(よくある現象ではないが、虹並みの頻度では見る。右写真は日没直後の富士)。
すなわち、空気の幕に残像が映し出される光学現象。
だからLEDの光源が必要なわけ。
確かに自分の指にオーラのようなものが見えたが、指のかわりにそばにあった木のスティックをかざしても、スティックのオーラのようなものがみえた。プラスチックの箱をかざしても同様。
オーラが生命現象だとすると※、これはオーラではないことになる。
基本は上の光学現象。
そして、光の点滅によって残像が視覚像と並存することによる錯視現象(これぞ見えないもの見える体験!)が加わったものだろう。
ちなみに、「気」のもう一つの可視化とされた「キルリアン写真」は、「気」は気でも指から出る水蒸気だといわれている。
※後日追記:オーラは鉱物にも見られるので、生命現象ではない。ただプラスチックの箱にもあるかは不明。