今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

論文原稿、胸突き八丁を越えた

2015年09月06日 | お仕事

毎年、今ごろは論文の締切を前にしての、独り苦闘の時期。

今年とて例外でない。
論文こそは、研究者としての”仕事”そのもの。 
やらないわけにはいかない。 

まだ授業は始まってないので、東京の自宅から毎日図書館に通って、ひたすら原稿打ち。

作成手順は、
読むべき資料は読んだという前提で、
まず構成を組み(章建て)、ついで各項の文章をとりあえずは思いつくままに、順不同に打込む。
書きたいことは全て書いて、文字数が目安としている15000字に達したら(ここまでを8月中にやっていた)、 
論理の流れをスムースにするために、文章の推敲に入る。
冗長なところは大胆に削除し、言葉足らずなところは書き足す。
もちろん語句の表現の推敲にも頭を悩ます。
この作業を幾度も繰り返していくと、次第に文の流れがきれいになっていく。
この試行錯誤の過程が苦しい。 
山登りで例えるなら、頂上に達する7-8合目の、傾斜が一番きつい「胸突き八丁」の箇所。
ただ、予定していなかった新たな論理が開けてくることもあり、これはうれしい副産物。

金・土をこの作業に費やし、両日とも頭がフラフラになった。

そして日曜の今日、国会図書館が休館なので、広尾の都立中央図書館に行く。
原稿の冒頭から読み直しをして、必要な箇所を書き改めていく。 
幾度かの休憩(気分転換)をはさんで、作業を続け、
閉館間際の夕方、修正の手が文末に達した。
文を削って、追加して、結局17000字に増えた。 
満ち足りた気分でノートパソコンを閉じる。 

これで一番苦しい胸突き八丁を越えた。 
山でいえば、傾斜が弛む9合目に登りついた。
もう間近に
頂上が見える。

あとは、文献リストと図表の構成、すなわち半ば機械的作業だけ。
提出予定日は、次の日曜なので、丸々一週間余裕がある。

気分転換に、どこかに出かけて羽を伸ばそうかと思ったが、 
この先、どんなアクシデントが発生するか分らない。
”仕事”の完成を最優先しよう。