今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

12月に夏日

2018年12月04日 | 東京周辺

東京にある我が私設本駒気象台(文京区)が、本日25.3℃(14時47分)を記録した。
北の丸公園の森の中にある「東京」観測点は、一貫して気温が低めに出るので、ここの最高気温23.4℃は無視して、都心ではないが”東京”区部の公式気温とみなせる「練馬」でも 25.0℃(14:54)を記録したのだから、より都心に近い本駒で 0.3℃高くてもおかしくない。
12月に夏日である。
いや珍しい。 

テレビではさっそく地球温暖化にからめているが、(温暖化は否定しないが)温暖化というトレンド現象は平均値によって表現されるもので、細かい変動の極値である最高気温がそれを示しているものではない(日経平均の一時的突出で景気を判断しないでしょ)。

実際、わが私設気象台の過去の記録を見ると、2011年の12月も24.7℃を記録している。
だからといって2012年から2017年までは地球が寒冷化していたわけではない。 
つまり変動の確率から10年に一度くらいは12月に25℃近くになるということ。

なので、今回の高温は、気圧配置で見るべきで、実際、北海道にある低気圧から南方に延びる温暖前線と寒冷前線の間のまさに”暖域”が日本を覆ったから。
この領域がなんで”暖域”なる名かというと、低気圧のこの領域内にかぎって南からの暖かく湿った空気が地上に流れ込むから。
なので東海から近畿は、大気が不安定になり、悪天になった。 
今の時季は、西高東低の冬型が典型で、温帯低気圧が北海道を通過するのは珍しい。
でも10年に一度くらいならあって不思議ではない。 

ただ、一年で一番寒い1月(来月)に東京で20℃の大台を越えたら、私でも「温暖化キター!」って言いたくなるだろうな(2010年1月に 19.2℃を記録)。