中国医学の本を読んでいると、陰陽のバランスの重要性が基本であると説かれている。
また食物摂取1つみても、栄養バランスが大事だと痛感する。
そう、必要なのはバランスだ。
膝関節症、腸脛靱帯炎、それに腰痛もちである自分は、体のバランスが悪いのではないか。
無自覚なバランスの悪さが原因で、姿勢や歩行を悪くし、
関節や靭帯、筋肉を痛めるのではないか。
そこで、バランス能力を高めるため、片足立ちのトレーニングを始めた。
まず、普通に立って、片足を上げる。
そのままの姿勢を5分維持する。
たった5分だが、臀筋から足底筋までが疲労する。
もちろん、足を替えてもう5分続ける。
最初はふらついたが、今ではふらつくことなく片足で難なく5分立ち続けることができる
(本当はもっとできるが筋肉が痛くなる)。
普段は両足で10分立ってもなんともないのに、
片足で5分立つだけでこれほど筋肉が使われるのは、バランスを取るために、
足〜臀筋までのあちこちの筋肉が、ある種ランダムにオンオフを繰り返すためだ。
すなわち、運動効率が非常にいい
(踵を上げるともっといいと思ったが、負荷がふくらはぎの筋肉に集中しすぎて、下腿全体の刺激には向かなくなる)。
というわけで、開眼しての片足立ちは、下半身の筋力を鍛えることになって、
バランス保持能力を獲得する訓練になる。
ところが、同じ片足立ちを、閉眼してやると、10秒ももたないことがわかった。
目を閉じるだけで、急に重心がグラグラしてしまう。
私の能力は標準以下なようで、ショック。
調べてみると、閉眼による片足立ちは、脳とりわけ小脳の性能に依存するという。
となると自分の小脳に問題があるのか(日常生活上は支障ないから、小脳が視覚に依存しすぎているのだろう)。
小脳は、脳の中で神経細胞が最も密であるにもかかわらず、意識と無関係の場所だから、”脳トレ” がやりにくい。
開眼での片足立ちはもう問題ないので、次は閉眼での片足立ちにトライすることにした。
幸いなことに、訓練効果によって、軸足である左足なら閉眼で1分は立てるようになった
(ただし1分では筋トレにはならない)。
閉眼片足立ちを5分もできれば(もちろん交互に)、小脳と筋肉両方のトレーニングになれる。
そうなれば、小脳の性能がアップして無自覚レベルのバランス能力が増し、
姿勢や歩行の改善につながるだろう。
人間の大脳(意識)は残念がらもともとバランス能力に欠けている(一方向に走りやすい)。
バランス力をまずは小脳から鍛えることにしよう。
追記:この記事、なぜか毎日閲覧数が多い。
道具も場所も不要でとても簡単にできるいい方法なのは確かだ。
しかもスクワットのように関節を酷使しないので、毎日やっても悪影響がない(人体の力学的弱点は関節にあり)。
ついでにヒマな上半身も別の運動に使ってよい(ただし開眼で)。
ダンベルを使ってもいいが、私は一酸化窒素を出すため握力を鍛える。
更なる追記へ→「閉眼片足立ちが困難な理由」