私にとっては不健康食の代名詞で長年遠ざけていたカップ麺が、最近見直すに値し、実際に食べるようになってきた。
具体的には、まずカロリーが300kcalを切る商品が増えたこと。
そして次の関門、塩分(食塩相当量)も4.0gを切るの商品も増えたこと。
もちろん、私が実際に購入するのは、カロリー・塩分ともに合格ラインなものに限る。
こういう商品は、若者が主なターゲットであるコンビニには置いてなく(高カロリー・高塩分のガッツリ系ばかり)、年齢層の高いスーパーで探す。
たとえば明星食品の「評判屋 わんたん塩ラーメン」は、ノンフライ麺を使ってカロリーを237kcalに抑え(200台前半に抑えているのは優秀)、塩分こそ4.0gと私基準では高いが、それでも従来品より塩分が25%カットされているという(塩分を減らしてダシを増やしたらしい)。
さすが技術力のある明星食品。
そして、その塩分摂取量を、さらに2つの方法で減らす工夫がされているのがいい。
一つは、「しおケアカップ」と名づけたカップ底面近くの段差部分で、そこより下のつゆを残せば、食塩相当量が2.3gですむと書いてある。
日本人の食塩相当量の目標値は1日6gなので、目標値の1食分相当だから大合格。
こういう工夫は、塩分コントロールをすべき全日本人にありがたい。
もう一つある。
これは大々的には謳っていないが、つゆがインスタント袋麺と同じく別袋になっており、食べる直前に入れるようになっている。
すなわち、スープの塩分濃度それ自体をユーザーがコントロールできる仕組みだ。
従来のカップ麺にできなかったのはこれだった。
というわけで、私は、粉末スープを全部入れず、2割ほど残した(袋麺の経験上、半分残しても大丈夫)。
カップ麺は、たいていそれだけでは栄養バランスが悪いので、今回はゆで卵1個と生ワカメとミックスベジタブル(冷凍)を入れた。
こういう具を入れると、スープに混じるので、スープを残しにくくなるのが痛しかゆし。
でも粉末スープの投入量を最初に減らしたので、スープを全部のんでも塩分は抑えられる。
値段も高くなく、ノンフライ麺だから生麺に近い食感(かんすいも使用)。
そもそも私は、「食べるならラーメンよりワンタンメン」(ワンタンだけだと物足りない)と日頃から思っているので、まずはその理由でこれを手に取った。
最後に注意しておくが、こういうノンフライ系のカップ麺は、湯を入れて待つのが3分ではなく、4分であること。
この1分の違いが大きいことは、早まって食べてしまってわかる。
追記:近所のマイバスケットに、もう1つ大合格を出したいカップ麺があった。
「金ちゃん ぶっかけ生うどん」である。
いわゆる大手でない、徳島のローカルな「金ちゃんヌードル」の会社(徳島製粉)なので、
東日本ではめったにお目にかかれないかもしれない(実際、周辺の他のマイバスケットでは置いてなかった)。
これは真に生うどん(小麦は国内産)なので、乾麺のカップうどんとは異なり、本物のコシが味わえる。
しかも生うどんなので、湯を入れて待つのは3分ではなく、2分!
なんと上の「わんたん塩ラーメン」の半分の待ち時間。
さて肝心のカロリーは263kcal。
小麦以外に寒天を使っているからか。
揚げ玉がはいっていてこの値なので、それがなければ(私は不要論者)さらに下げることも可能。
そして塩分(食塩相当量)は2.2g。
こちらはつゆを残さなくてもこの値だ。
なので優秀さでは、こちらが上。
この値で済んだのは、なにより湯を捨ててつゆに麺を浸さない、ぶっかけ形式であるため。
それにかつおだしが効いているためだ。
このカップうどん、値段も安く99円(税抜き)で売っている。
具は貧困なので、自宅で追加すればよい。
湯を捨てた後、冷水を入れて切れば、”冷やし”にもできる。
さらに追記2:金ちゃん生うどんに「焼きうどん」バージョンもあった。
こちらはマイバスケットではなく、100円ショップのCan★Doで発見。
確かに生うどんの湯を捨てるのだから、焼きうどんが生まれるのは自然の条理。
しかもカップ焼そば(UFO)のように”かやく”(乾燥野菜)がついてくる分(揚げ玉のふりかけは常備)、栄養バランス的にもお得。
肝心のカロリーは291kclなのでギリ合格。
そして塩分(食塩相当量)は1.6gとさらに下っている!
4g以上が当たり前のカップ麺の世界で、この値はすごい。
蒸らし時間は同じ2分で、100円(1円高い)なのだから、時計にも財布にもやさしい。
惜しむらくは、甘目のソースが、「焼きうどんは醤油派」の私にとっては、うれしくなかった。
私にとって不要な揚げ玉と糖類を減らしてくれれば、さらにカロリーを下げられるぞ。
その分、かやくを増やしてくれると尚嬉しい。