カレンダー上の連休が明けて、また在宅勤務が始まった。
東京の感染者数は、毎週金曜が多いが、今日8日(金)は39名で、ここ連日2桁にとどまっている。
もちろん検査数が少ないためで、陽性率は依然として高い。
量的にはピークを越えた雰囲気だが、質的にはどうだろう。
たとえば致死率をみると、昨日の東京都の累計データだと、感染者4771名で、死者160名なので、3.35%となり、
4月の全国レベル(3.0%前後)より高くなっている。
2月以来、ゆっくりながら不気味な上昇が続いている。
感染者30人につき、1人が死亡する割合だ。
もちろん、東京都は検査数を絞っているため、という解釈も可能だが(これを諸悪の根源のように言う人もいる)、
感染者数が桁ちがいに多い欧米では、致死率も高い(死者数も桁違いに多い)。
コロナウイルスとは、本来は普通の”風邪”のウイルスなのだが、この新型に限っては、毎年死者を出す季節性インフルエンザよりも33倍も危険なのだ。
感染の上昇期は誰もが不安になるように、
下降期は、誰もが安心状態になりがち。
そこで油断が生じて、痛い目に合う。
災害は、防災の弱点を突いてくる。
山での事故は、下山中が多い。
うつ病での自殺は、最悪期を脱した回復期に多い。
くれぐれも油断めさるな。