週末を迎えるので、県境を越えて、緊急事態宣言が解除されない東京に帰省した。
帰宅して、リビングに向うと、母(90)が椅子に座っていて、よく開かない口で弱々しく、「梗塞になった」と言う。
驚いた。
そういえば、昨晩母に電話したとき、いつもより声が小さく、滑舌も悪いので、酒でも飲んだのかと思った。
実は、これで2度目(1度目は2016年)。
話を聴くと、近所にある都立病院に弟(在宅勤務中)の車で行ったら、入院を勧められたが、断ったという。
というのは、そこはコロナ感染者を受け入れている所なので、逆にそれ以外の患者に手薄になりがち。
また入院で感染したくないという。
母は、脳梗塞の中ではもっとも軽い”ラクナ梗塞”で、しかも前回よりも軽く、会話と書字に支障があるものの、歩行は問題なく、家で生活できるので、入院するより家でのリハビリを選んだのだ。
なにしろ経験者なので、リハビリの仕方も身についている。
また、前回の入院中に、身動きができない老いた同室者が、数日の間に一挙に認知症になっていったのを目の当たりにしている。
半年ごとに検査に通っているその病院も、今では入院よりもリハビリに力を入れているという。
今週の水曜(私が温泉旅から帰った翌日)に発症し、その時は書字ができなかったが、金曜の今日は字も書けるようになった。
脳梗塞は再発するというが実際そうなった。
それは確かにショックだが、前回よりも軽いのが、幸い。
原因はこの歳だと生活習慣というより、年齢そのもの。
ただきっかけとしては、寒暖の差が大きかったことらしい。