私が正真正銘の「パワー・スポット」と認定する茶臼山カエル館(長野県根羽村)内で、来館者がなんらかの生体反応(ビリビリ感、温/冷感など)を得る空間が、従来の限られた磁気異常空間だけではないことが判明してきたので、磁力計(テスラメーター)よりも敏感に反応する人たちを館長に招集してもらい、その人たちに館内のあちこちで感覚の強さを評定してもらった(私が認定しないないそこらの自称”パワースポット”ではこのような調査自体が不可能)。
評定は、医療現場でも使われる”痛み”の評定のように、0の「まったくない」から、10の「強すぎて耐えられない」までの11段階の中から選んでもらう方式にした。
まずは磁気異常空間でのビリビリ感の強さを評定してもらい、それを基準にこちらが指定する場所での評定を求める。
その結果、評定に個人差のある空間もあったが、特定の空間は一様に磁気異常空間並みの反応の強さ(7〜10)が示された。
その空間での反応の強さの因果関係に苦慮したが、改めてそこの地磁気を測ると、その空間もそれなりに磁気異常で、しかもそこにある鉄柱の一部が磁場逆転していた(磁針が180°反転する)。
やはり、生体反応は磁気異常と相関しているようだ。
ただ、反応の個人差、とりわけ反応の強度に周期変動がある人たちがいて、これは直流の地磁気によるものではないので、生体側のバイオリズムなのだろう(該当者数人の平均周期は約1分)。
この調査で痛感するのは、生体側の個人差のバラエティさ。
以前は、温感反応だった人が、今日はビリビリ感で、しかもある空間では手先が冷感となり、実際サーモグラフィで計ると、本当に指先が低温になっていた(その空間の気温は周囲と同じ)。
かように、人間こそが不可思議な存在なのだ。