今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

組織が滅びる時

2025年01月28日 | 時事

フジテレビが抱える問題の根本は、過去の成功体験を引きずったままの人たちが未だに上層部を占めていることだというのは、既に外部では言い尽くされている。

過去の成功体験から一歩も出られないために、時代の変化に対応できずに自滅の道を歩んでいる。
中生代末に滅亡した恐竜と同じで、環境の変化に適応できない生き物(組織)は滅亡する。

言い換えれば、有機体(組織)は常に時代の変化に対応して自らが変化してこそ生きていける。

例えば、わが大学では教員の倫理教育として、5年ごとに倫理教育を受講して合格することが要請されている。
5年ごとに受講して痛感することは、5年前は問題なかったことが、5年後は倫理的に問題となってしまう変化。
倫理意識そのものの更新が常に必要なのだ。
さらに全員参加のハラスメント講習会は毎年実施される。

「コンプライアンスは年々厳しくなっている」という抽象命題を耳/口にしただけでは無意味で、どこがどう厳しくなっているのかを具体的に学習しなくては、実際の行動は変化しない。

まともな組織なら、構成員に変化に対応するための上のような対策をしているはず。
ところが、そこに出入りするだけの自営の外部スタッフ(芸能人)は、この対策が義務づけられない。
なのでいい年したベテランがとんでもないハラスメントをする。

時代の先端を行っているように見える世界が、実は古い価値観・センスの人たちの棲み家だった。

いったん滅んだつもりになって、生まれ変わるしかない。
トップの全面的刷新をはじめとした抜本的な組織改革が必要だ。