東京と愛知でそれぞれ気象観測をしていて、10分ごとのデータは自動保存されるが、毎月の極値(最高、最低値)は確認のためあえてエクセルに入力している。
それによると両地とも、今年の3月と4月の月最低気温が例年の同月に比べてずいぶん高かった(特に3月)。
1月・2月は例年並みだったが、昨年11月も例年に比べてずいぶん高かった。
逆に例年に比べてずいぶん低いという月はない。
この結果を私的観測に留めず地球の現象とみなすと、
最低気温が高くなることは、人間が実感しにくい(人間は最高気温に敏感)ながらも温暖化の影響がじわじわ出てくる。
冷蔵庫内の温度が高くなるようなもので、冷凍室の氷が解凍するように、地球上の万年氷が解凍を進める(実際、グリーンランドや各地の氷河でそのような報告がされている)。
私は地球規模の温暖化は、人類(いや生物界全体)にとって必ずしもマイナスとは思っていないが(寒冷化の方がはるかに怖い※)、高い山岳から氷河が消えるのは寂しい。
※:極地と熱帯とではどちらが生物の生存に優しいか、生物の種類と数の分布を見れば答えは明確。地球はかつて全球凍結を経験した。
TVでグリーンランド、北極の万年氷河が融ける映像を見ましたが、想像を超える衝撃でした。
融け出した氷が水流となる。これが消防ホースから出る圧力の強い水流の何十倍の太さの圧力の水流で氷河を削って流れていました。
何百万年も固まっていた氷河がたかが100年足らずで溶けて消えるのは寂しいですね。
最低気温の上昇は解凍をもたらすため、寒帯や高地での影響が顕著になります。
氷期は過去に4回起きており、それら合わせて100万年単位です。
ちなみに気候変動以外に、両極の磁気の減少・自転の減速・月の遠方化なども発生しています。