今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

阿字観の講習

2019年02月23日 | 仏教

坐禅をはじめとするいくつかの瞑想は今までやってきたが、
真言密教の阿字観(梵字の阿字を観想する瞑想)はやったことがない。
学生時代にやっていた尺八に「阿字観」という曲があり、吹いたことはあるんだが…。

以前、阿字観の丁寧なテキスト(CD付き)を買ったものの、
その頃はヴィパッサナー瞑想を優先していたので、
しばらく手をつけないままだった。

最近になって(日に日に真言宗づいてきているので)、
やっと阿字観にトライしようという気になり、
阿字観に必要な「阿字」の図版(月輪の中、蓮の上に梵字の阿)を入手した(右図はその縮小)。

テキストによると、結構手順が複雑(阿息観→月輪観→阿字観)なので、
自習するのを戸惑っていたら、なんと偶然に高野山の東京別院で、
今度の土曜に「阿字観実修」 があるのをネットで見つけた(高野山別院が東京にあるはずだと思って検索した結果の発見)。
しかも参加自由で無料。 

予約確認のために電話したら、予約は不要だが初心者は開始30分前に来るようにとのこと。


高野山東京別院は港区の高輪にあり、 JR・地下鉄の駅から遠い。
でも紀州の高野山に上る手間に比べれば…。
けっこう早出したのだが、着いた時は、初心者講習が始まっていた。
20名以上いた初心者は本堂の内陣側に横に並んで着座。
一方、場慣れしている経験者は外陣に阿字の絵札を各自正面に設置して坐っている。
経験者はマイペースで阿字観をやっているようだ。 

指導担当の僧侶が、内陣で初心者にむかって、終了後の礼拝の所作を説明する。
つまり、瞑想中感覚が麻痺した脚をいたわりながら立ったり坐ったりを繰り返して皆で一緒に礼拝するのだ。
その所作は、立位から片足づつ跪坐を経由して正座にいたる小笠原流礼法の所作とほとんど同じ。
言い換えれば、武家礼法の所作は身体に丁寧な動作なのだ。

瞑想初心者用の坐位姿勢として、踵を脚の付け根に着けるいわゆるシッダ・アーサナが推奨された(私は半跏趺坐)。
頭部をややうつむきにすれば首の筋肉の緊張を解くという。
手は法界定印を組み、目は半眼に開ける。
合掌と礼拝の仕方はテキストと違っていた。

そしてまずは「アー」と声を出し続ける阿息観。
というか、指導は阿息観だけで終り、あとは無言となり半眼での瞑想。
私は頭の中で阿字を浮かべた(図版をタブレットの壁紙にしているので頭の中に入っている)。
これで終了。
実際には1時間を要したのだが、短かく感じた。
後は、部屋に戻って茶話。

 なんでも瞑想の体験内容は、人によって異なるので、他者の書を絶対視しなくてよいとのこと。
 ならば阿字の図版はあるので一人でもできるな。



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