今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

定宿だったのに

2022年03月10日 | 

慰労の温泉第2弾として、東濃・中津川市にある定宿(ホテル花更紗)に泊まった。
昨年7月以来の定宿は、行って初めて知ったことには、経営主体が替わっていた。
こういうご時世、合理化をせざるをえないということはわかる。
従業員も一新されたようで知っている顔がない。
設備的には変化がなく、あとは食事内容が気になる。

その夕食だが、いわゆる1皿ずつ出す”懐石”になったためか、やたら間延びして、以前(複数の皿がならぶ会席)なら40分で終った食事がなんと2時間弱かかった。
純粋に待ち時間が長くなったからで、次の皿を待っている間に読書が進んでしまった。

そして、なんとすべての料理が終った後に白米だけが出た。
一部の日本人は、白米を漬物だけで食べるようだが、それはたぶん白米が珍しい一部の農民の風習で、白米を前提とした正式な和食(本膳)の作法ではない(ご飯と複数のおかずを交互に食べるのが正しく、漬物はご飯のおかずではなくお茶請け。
ちなみに本当の懐石は「一汁三菜」で、ご飯と汁におかず3皿がセット。
本膳料理の流れを汲む会席なら、自分でごはんのおかずを調整できるが、1皿ごと持っていかれる”懐石”だとそれがほとんど不可能。
1皿ずつ出すコース料理形式なら、ご飯はパンと同じく複数の皿に対応する位置づけになるはず。

この宿でも以前そうなった時に、白米だけを食べるのは作法的にありえないと指摘したら、それ以来ずっと必ずジャコ飯など、味付けご飯にしてくれていたのだが、改悪されてしまった。

上の2つの理由で、この宿で食事をしたいという気持ちが消えた。

この宿固有の上品な接客サービスが好きだったのだが、それが経営が代わって通俗レベル(駐車場で出る車に深々とお辞儀をするものの)に落ちたので、もうあえて泊るに値しない。
残念ながら20年以上続いた定宿のリストから外す。


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