朝、目が覚めて、壁の時計に目をやると、針の位置が不自然に水平に拡がっている。
朝なのにへんだ、また電池切れかと思い、腕時計を確認すると、針は同じ位置。
ということは、今実際に9時15分過ぎということ!?
今日は1限の授業があるため、目覚ましを7時半にセットしておいた。
そうでなくても、いつもは自然な目覚めで、8時前後には目が覚める。
1限の開始は9時10分。
授業がすでに始まっている時刻。
もちろん私が授業担当。
授業担当者が完全な遅刻だ。
あわててガバと跳ね起き、 まずは大学事務室に連絡しようと、携帯をいじるが、
事務室の番号が登録されていない!
そこでネットで大学のサイトを開いたが、事務室の電話番号が見つからない!
仕方ないので、事務課からの着信メールを探して、
発信者の宛名の所に外線電話番号があるのを見つけ、電話をかける。
事務課にかかったので、授業に遅れるので学生には教室で待っているようにとの伝達を依頼する(遅れる理由はあえて明言せず)。
急いで、顔を洗い、歯を磨き、服を着替えて、バッグを持って家を出て、車に乗り込み、
食パンをくわえながら(ウソ)、 大学に向う。
実は、昨日は、長引いた教授会の後に、私が議長の会議を2つこなして、頭がフラフラになって帰宅した。
そして、目覚ましをセットして寝た。
いつも以上にぐっすり眠れて、途中で起きることもなく、熟睡できた。
その熟睡が過ぎて、いつもなら目覚ましアラーム(うるさくない快適な音にしている) が鳴った瞬間に目覚めるのだが、
今日だけはアラームの記憶がない(12時間後、アラームは正しくセットされていたことを確認)。
前述したようにアラームが鳴らなくても、自然な目覚めで遅刻することはないのだが、今日だけは違った。
よほど、頭が疲れていたのだろう。
おかげで、目覚めた後は、頭の疲れは消えている。
大学に着いて、配布予定の授業資料をもって急いで教室に入ると、本来なら授業なしと判断して、待つ必要のない受講者全員が教室に待っていた。
遅刻を謝罪し、急いで資料を配って授業を開始して、結局、今日の授業予定をこなすことができた。
結果オーライ。
その後の授業は問題なく終え、夕方帰宅した。
帰宅して、家のパソコンを見ると、会議開始時刻の案内表示が出ている。
そうだ、今日は授業後に会議があったのだ!
(パソコンの予定表に入力しておいたので、通知が出る)
その会議はすでに20分経過している。
なんと今日二度目の遅刻!
またしても、 バッグを持って家を出て、車に乗り込み、
食パンをくわえながら(ウソ)、 大学本部に向う。
報告事項中心の会議なので、 30分経過しているともう終わりに近いはず。
その中を、そっと大会議室の扉を開けて 、入り込む。
議長(学長)隣の、担当者が淡々と会議資料の説明をしている。
中にいた事務職員が、私の席をそっと指示する。
そこには、空の席の卓上に会議資料が置かれている。
そこに座って身を小さくして資料を手にする。
すかさず、別の事務職員がやってきて、私に耳打ちする。
「今日の会議は、出席しなくてもいいのですよ」
ええっ、だって招集のメールもらったし。
なんでも、そのメールの最後に、私の立場の者は今回の会議は出席不要との一行があったという。
それを読まなかったのだ。
二度目の遅刻は不必要だった。
でもこちらも結果オーライだよな。