防災白書(中央防災会議)などで以前から、大阪での地震の危険が指摘されていたが、なぜか住民には伝わっていないようだった。
情報を仲介するマスコミレベルで黙殺されていたのではないか。
それほどまでに「大阪には地震は起きない 」という強固な神話(思い込み)が出来上ったしまっていたのか。
阪神淡路の震災すら、却って「大阪は守られた 」と神話が強化される結果になってしまったかもしれない。
この神話が今回の被害をもたらしたといえる。
耐震補強されていない異様な高さのブロック塀(神話の具現!)。
これが地震国日本に存在している事がおかしい(しかも公共施設。もちろん違法)。
従って人災である。
別の死者は家の本棚を耐震補強していなかったから、これも神話の影響か。
今回の地震は、予想されたものではないのは確かだ(ただし今回の震源地は京都西山断層帯の南西端および有馬-高槻断層帯の南で、付近には活断層の地表トレース(跡)がある)。
言い換えれば、大阪での”本震”はこれではない。
予想される震源地は、もっと南西の大阪中心部を南北に走る”上町断層帯”だ。
人口密集地の直下型だけに予想死者は4万人(東日本大震災の2倍)。
今回の地震がその引きがねにならなければいいが(余震域は今のところ北側に拡がってる)。
実は、さらにその南の和歌山県境の和泉山脈を走っている日本最大の断層帯で日本の地形を変えてしまう”中央構造線”がウズウズ(小規模地震が連続)しているのが気になっていた(東京も名古屋もこの大断層からは遠い)。
そして、さらにその南の海の下には、ラスボス”南海トラフ”が控えている。
かように、大阪も地震対策が必要な都市であることは確かなのだ。