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オンライン 世界のwithコロナ

世界各国に在住されている日本人に滞在国のコロナ事情を聞くインタビューで構成されたオンライン会議を視聴。国は、オランダ、ポルトガル、スイス、フランス、イギリス、カナダの6か国。それぞれの国からの生々しい肌感覚の話をたっぷりと聞けてとてもためになった。カナダ以外の5か国は同じヨーロッパだが、マスク着用率、政府への信頼感、ワクチン施策など国によって内容や雰囲気がかなり違うことに驚かされた。特に面白かったのは、スイスからドイツに入境した際に、突然「あなたはドイツに入国しました」「ドイツのルールに従ってください」というSNSメールを受信したという話。ドイツという国の厳格さが垣間見えるエピソードだ。カナダに関しては個人的な感想とのことながら、コロナは完全に過去のものという雰囲気、マスク率ほぼゼロ、マスクをしていると逆に変な目で見られる、話題は好調なホッケーチームの話ばかりなど、ヨーロッパ5か国との違いが浮き彫りになっていた。オリンピックについてはどの国もほとんど無関心だった。
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オンライン講義 天文学16

今日のテーマは「自然災害とその仕組み」。自然災害には、地震、火山噴火、津波、台風、竜巻、寒波といった地球システム自体に起因するものと巨大惑星や彗星との衝突といった外部要因によるものがあり、内部要因による自然災害を引き起こす力は①自己重力 ②遠心力 ③コリオリの力 ④潮汐力の4つ。このうち最大のものは自己重力、遠心力は自己重力の1/300、潮汐力は自己重力の10のマイナス7乗と極めて小さい。地球表層活動のエネルギー源は太陽放射で台風やエルニーニョをもたらす。太陽放射と惑星放射は基本的にはほぼ均衡しているが長期的には少しずつ変化しており、それが生命誕生やカンブリア爆発などの一因になった可能性がある。一方、地球内部活動のエネルギー源はマントルの熱対流でプレート運動をもたらす。地球上では38億年前に誕生してから様々な大きな変動が起きているが、30億年前に生命が誕生してから完全に絶滅したことはなく、現在自然災害と呼ばれる現象の多くはむしろ地球環境を安定させ進化を加速する働きをしているという考え方もできるそうだ。次回テーマは、地球環境と人間活動、地球温暖化。
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オンライン講義 宇宙論19

今回のテーマは「重力波」。重力波という言葉は聞いたことがあるが、そもそも「重力波」って何なのか?光は粒子でもあり波でもあるという相補性を持っているというが、光はエネルギーだしエネルギーは質量でもあると言うから、そう考えると重力も粒子なのかなどと考えたところで訳が分からなくなってしまう。そんな状態で講義を視聴。講義内容は、重力波の定義から始まって、その特徴、発見までの歴史、重力波を研究することの意義など。重力波とは「時空の歪みが光速で伝わる横波」で、波を伝える媒質は空間(の歪み)、透過率が非常に高いので遠くに行っても減衰しない、非常に弱い波であるなどの特徴を持つ。アインシュタインによって1916年にその存在が予言されていたが、実際に存在が確認されたのは100年後の2015年で、それが光速であるということが確認されたのは2017年とのこと。視聴する前に疑問だった「光のように粒子でもあるのか?」については、重力子(グラビトン)は存在が予測されているがまだ確証はなく、存在していても観測は極めて困難だろうとのこと。重力波研究の意義については、重力波を観測することでブラックホールや中性子星など非常に重たい天体の内部の研究やインフレーション期、陽子誕生の謎に迫ることが期待されているらしい。次回は「暗黒物資」について。
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月刊ワンコイデ11

今日のテーマは事前告知では「絶滅危惧種」とのことだったが、実際の内容はダメじゃん小出の近況報告。まずは最近長野電鉄で走っている絶滅危惧種とも言える鉄道車両に会いに行ったという話で、長野電鉄にはリタイアした日比谷線3000系、東急8500系、初代成田エクスプレスといった古い電車がマッコウクジラとかスノーモンキーという愛称で現役で活躍中とのこと。続いて「絶滅危惧種」とは関係ない最近宣材写真を撮り直したという話。何となく面白く聞いているうちに今回もあっという間の30分だった。
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オンライン講義 火星について

いつもの天文学入門の時間帯で「火星」についての講義を視聴。まず火星の基本知識としては、地球型惑星の1つで太陽からの距離が地球の1.5倍、太陽から受け取るエネルギー放射が地球の40%程度、半径は地球の半分で質量が地球の10%、質量が小さいために地表や大気には水がほとんど存在しない(大気の大半は二酸化炭素)、地表の平均気温マイナス60℃、衛星はフォボスとダイモスの2つ、など。続いて1960年代から現在までの火星探査の歴史。火星探査機の着陸に成功したのはロシア、アメリカ、中国の3か国による11回で、最新のものは2021年2月アメリカのMars2020という探査機が地形や岩石の調査、古代生命の痕跡調査などを実施。日本も1998年に探査機「のぞみ」を打ち上げたが水力不足などで失敗したとのこと。但し2024年には日本のJAXAによる「MMX」というフォボスに着陸してサンプルを持ち帰る計画が進行中で、これが成功すると世界初の火星由来の物質の持ち帰りという快挙達成になるという。火星についてはまだ謎が多く、昔あった大気や磁場が今ないのは何故か、昔あった水はどこにいったのか(蒸発して大気外?氷になって地下へ?)、この2つが特に大きな謎で、色々仮説はあるが決定的な証拠がないらしい。
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オンライン落語 三遊亭白鳥独演会

今年の3月のSWA公演でネタおろししたという演目「桜の夜」の再演をオンラインで視聴。内容は1時間を超える長講一席とコーディネーター広瀬氏とのトークの二本立て。「桜の夜」は、白鳥師匠自身が「私小説落語」と命名する通り、新潟から上京してから創作落語の第一人者としての地位を確立するまでの紆余曲折やコロナ禍の落語家としての苦労などを織り込んだ一席で、中学生の自分、現在の自分、10年後の自分が登場する内容。人情噺的な作品だが、創作落語の第一人者として自分の作品を後世に残したいという強い思いが伝わってくる熱演だった。後半のトークでは、広瀬氏がその思いの原動力になった出来事や背景などを上手に引き出してくれていて面白かった。
(演目)
桜の夜
 
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オンライン講義 宇宙論18

今日のテーマは「統一理論」について。「統一理論」という言葉についてのこちらの事前知識は、アインシュタインとその後の研究者が相対性理論と量子力学を統一しようと試みているがまだ未完成だということを昔本で読んだことがある程度で、それと今回のテーマである「統一理論」が同じものであるかどうかすら分からない状況。少し前に、自分が思っていたビッグバンが今使われているビッグバンと全く違うということを聞かされて驚いたが、今回もそんなことになるかもしれないと覚悟して聞いた。講義では、統一理論とは何か、現時点でどこまで研究が進んでいるか、統一させることの意義と障壁などを順番に解説してもらえたら。統一理論とは、重力,強い力,弱い力,電磁力の4つを統一させること(それぞれ違うようだが測る物差しや見方が違うだけで元々は一緒と言えるような理論)で、いまのところ電磁力と弱い力の統一理論は完成済み(電弱統一理論)、その2つと強い力の3つも実験的な証拠はないものの「素粒子標準模型」という理論が示されていて、残された課題はそれらと重力の統一。これが統一されることで、インフレーションで真空から物質が誕生したにも関わらず物質と反物質が非対称であるという宇宙理論の大きな謎が解明されるかもしれないとのこと。「何故物理学者は4つを統一したいのか?」というところで解説のあった「ゲージ対称性」など、依然としてよく分からないがところもあったが、講義を受け続けてきて分かるところが少しだが増えている気がして嬉しかった。次回テーマは「重力波」とのこと。
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オンライン講義 天文学15

今回は「天文学的にみた気象現象」というテーマで、太陽系の地球型惑星(地球、火星、金星)の大気の流れについて解説してもらった。地球はともかく、火星や金星の地表でどのような風が吹いているのかなど考えたこともなかったので、色々新鮮な驚きがあって楽しかった。まず、太陽から受け取るエネルギーの差によって生じる海風陸風といった対流圏での水平対流、オゾンが太陽からの紫外線を吸収して加熱されることによる成層圏での温度上昇、コリオリの力による回転面との角度の違いによる風向きの変化などを基礎知識として学んだ後、地球型惑星における大気の流れの解説。まず地球では水平対流によるハドレー循環と極循環、コリオリの力によって水平対流とは逆向きのフェレル循環の3つの大きな渦巻きの流れがありそれが貿易風や偏西風と呼ばれるものにあたる。次に火星は地球の対流圏と成層圏が一緒になったような形で大きな循環がひとつだけある。一方、金星の地表では金星の自転速度(秒速1m/s、243日で一周というスローな自転)をはるかに上回る秒速100m/sという「スーパーローテーション」と呼ばれる猛烈な強風が西から東に向かって吹いているとのこと。なぜそのような強風が吹いているのか長年謎だったが、2020年ついにその謎が解明された。理屈の詳細はよく分からなかったが、最新の観測衛星の観測結果から赤道から極に向かう熱と角運動量、昼の部分から夜の部分に流れる熱と角運動量の4つで説明ができるようになったということだった。今回の気象についての話も宇宙論の難しさとは違った難しさがあったが、金星のスーパーローテーションという言葉を覚えただけでも聞いて良かったと思えた。
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映画 コンタクト

天文学講義の講師が薦める映画「コンタクト」を自宅視聴。「地球外知的生命体は地球の生命を見つけることができるか」という論文を書いた宇宙天文学者ポールセーガンが製作に関わったという本格SFで、専門家が見ても面白いというお墨付きの映画だ。主人公が受信した電波が26光年離れたベガからのものだというくだりでは、「それならば微細な電波でも傍受可能だろう」などと思ったりして、これまで天文学入門や宇宙論の講義を色々聴いてきたせいか楽しさ倍増という感じ。最初から緊張感のある展開が面白かっただけに、変な終わり方や曖昧な終わり方をしないでほしいと心配になったが、終わり方もスッキリしていて見事、さすが専門家推奨だけのことはあるなぁと思った。
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オンライン講義 宇宙論17

今回は「重力」について色々な観点からの解説を聞いた。細かい内容は理解できなかったが、重力は他の力に比べて非常に弱いが圧倒的に広い空間に作用するという特徴がある一方、他の力と似通ったところもあり、近年では宇宙物理学における「重力」というものの特殊性にあてた研究が今過渡期にあるという。さらにこれからも重力波や重力レンズの効果などの観測によって新しい発見がなされる可能性があるとのことで、今回も宇宙物理学の最前線の話を聞けた。次回のテーマは、重力研究発展の先にある「統一理論」についてとのこと。
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オンライン講義 天文学14

今回のテーマは「水惑星」。地球が水惑星であるためには、①材料としての水が存在 ②地表にそれが止まる ③地表の水が液体で存在の3つが必要条件。①の地球の水の起源(どこから来たか)については、原始太陽系円盤内のガス、彗星、小惑星帯、微惑星など色々な説があるもののよくわかっていないらしい。②については微惑星の衝突などによって地球内部の水が表面に放出されたという説が有力、③については地球の温度(熱収支=太陽からの放射ー惑星放射)と圧力(大気による)を決める太陽からの距離と地球の質量のバランスの結果とのこと。ちなみに金星は太陽からの近すぎて高温で水が蒸発し二酸化炭素が炭酸塩に固定されず二酸化炭素に厚い大気に覆われてしまうこと、火星は質量が小さいので大気の放出の活発化やマントル活動が弱いため、結果として水惑星にはなれなかったとのこと。解説は、惑星放射や水惑星形成における二酸化炭素の役割など詳細に及んだが、大まかなところは理解できた気がする。次回テーマは「気象について」の予定。
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オンライン講義 宇宙論16

今週は前回に引き続きブラックホールの話の2回目。共通画面でブラックホールの最新映像を見ながら、何を読み取れるかという解説を視聴した。最初の映像は、アメリカのNASAが作成したという映像。ブラックホールの存在というのは現段階では理論的帰結として一番蓋然性が高い仮説だが、このNASAの画像は「近くまで行ってここまで見えたら証明されたと言っていいだろうというイメージ図」とのこと。色々な情報が盛り込まれたシミュレーション映像で色々なことがわかるが、一番の肝は、真横から見た時に重力レンズ効果でブラックホールの裏側が映り込む現象が明確に捉えられるかどうかが、存在証明のポイント。次に現時点での実際の最新映像を見ながら、NASAのイメージ図との比較でどこまで見えているかを検証、もう少しでブラックホールだと確認できる惜しいところまで来ている感じがよくわかった。一連の話と映像で、観測結果と理論の両輪で少しずつ真相に近づいている宇宙論研究のスリリングな現場を目撃しているようで、大変面白かった。次回は今一番ホットな領域である「そもそも相対論は恒常的に正しいのか」という重力理論見直しの最先端研究について。
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オンライン落語 古今亭駒治 新作噺の会

大好きな落語家古今亭駒治の独演会。新作落語を4席、うち3席が初めて聞く演目、しかも鉄道落語もありで、とても充実した内容だった。冒頭は「課長の災難」はセキュリティ管理課の辣腕課長の情報が流出してしまうという話で、その後人気シリーズ鉄道戦国絵巻の番外編のような作品のネタおろし、鉄道戦国絵巻3部作のうちの新幹線編と続き、お仲入りの後に新人ドライバーが首都高から降りられなくなるという「首都高怒りの脱出」で締めくくり。いずれも彼らしいハイテンポ、たたみかけるようなギャグの連続を満喫した。
(演目)
①課長の災難
②プロ野球戦国絵巻
③新幹線戦国絵巻
(お仲入り)
④首都高怒りの脱出
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オンライン講義 天文学13

今回のテーマは「人類と文明」ということで、地球外生命を探索す試行錯誤の歴史をわかりやすい解説。試行錯誤は1960年くらいからCETI(Communicatin with Extra-terrestrial Intelligence)という名称で始まり、その時にドレイク方程式というものが提唱された。これは地球との交信可能な文明がどのくらい存在するかを導く方程式で、1960年当時の知識ではおおよそ10個程度という結論だったという。その後、急速に宇宙に関する知識や情報が精緻化され、地球外生命探索の研究は、CETIからSETI(Search for Extra-Terrestrail Intelligence)として進化する。それに伴い、ドレイク方程式にも修正が加えられ、最新の研究では見つけられる可能性のある知的生命体のいる惑星の数は200個程度とされているそうだ。超巨大電波望遠鏡SKAを使うと、航空機レーダーや携帯電話を使っている生命体が200光年くらいの近さにいれば観測可能とのこと。
解説を聴いていて、交信しようという考えからとにかく見つけようという発想の転換が面白いなぁと感じた。

ドレイク方程式(当初)N=2
N=R*fp*ne*fl*fi*fc*L
N:交信可能な文明の数
R:年平均の恒星形成数(→10)
fp:恒星が惑星を持つ割合(→0.5)
ne:生命を宿しうる惑星の数(→2)(地球と火星)
fl:実際に生命を宿す割合(→1)
fi:知的生命の割合(→0.01)
fc:検出可能な信号を送る技術を獲得する確率(→0.01)
L:信号を出し続ける時間(10000年)

ドレイク方程式修正版 N=200
N=RGH*fs*fp*ne*fl*fi*fc*L
RGH:銀河系ハビタブルゾーンの恒星数(→1.25)新項目追加
fs:生命を育むに足る年数だけ安定である恒星の割合(→0.3)新項目追加
fp:恒星が惑星を持つ割合(0.5→0.5のまま)
ne:生命を宿しうる惑星の数(2→1に修正)(地球のみ)
fl:実際に生命を宿す割合(1→1のまま)
fi:知的生命の割合(0.01→0.1に修正
fc:検出可能な信号を送る技術を獲得する確率(0.01→1に修正)
L:信号を出し続ける時間(よく分からないので10000年のまま)

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オンライン講義 数学史6

数学史の講義は2回目。今回のテーマは中世におけるイスラム世界での数学の発展史。ギリシャ、ローマ、インドで発展した数学に関する書物の翻訳や研究の場としてイスラム帝国が設立した「知恵の館」を中心にして、10進法、位取り記数法といった今我々が使っている代数の基礎とも言える表記法が発明されるなど、彼の地における数学の進歩によって数学が特別なものではなくなっていったという説明を聞いた。「知恵の館」の代表的人物がアル・フワリズミーという数学者だそうで、その2次方程式を図形を使って解く考え方が面白かった。次回は、ヨーロッパからイスラムへ渡った数学がもう一度ヨーロッパに戻ってどのように発展したかを解説してくれるとのこと。
イスラムの「知恵の館」の学者
・アル・フワリズミー
・ウマル・ハイヤーム(詩人)
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