書評、その他
Future Watch 書評、その他
オンライン講義 宇宙の元素合成②
宇宙にある元素の起源についてのオンライン講義の2回目。周期表や核図表から読み解ける元素合成のプロセスを色々詳しく教わることができた。中性子星合体によって起こるとされているrプロセスと呼ばれる元素合成(金やプラチナなど重元素の合成)がある条件(強磁場)を満たす超新星爆発でも起こるという仮説があり、講師の先生は超新星爆発からの可視光を分析してrプロセスの痕跡がないかを調べているとのこと。また、宇宙にはたまたま昔の状態を残したままの星があり、それを対象とした「銀河考古学」という研究分野があるそう。宇宙が誕生してから色々なイベントによって元素合成が進んでいくが、インフレーションに始まる宇宙の進化の過程と今わかっている元素合成の流れとの整合性を検証することによって、両者の理論の補強が可能なのだろう。トリビアとして、一回の中性子星合体で組成される「金」の質量はちょうど地球一個分と同じだそうだ。
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オンライン 動物園講演
動物園に関するオンライン講義はこれで2回目。今回は、動物園の飼育員を目指す学生を対象に動物の展示方法の要点を説明しながら飼育員として必要な心構えを説く講演会を、学生に混じって一般視聴者として視聴した。内容は、①動物園水族館の役割 ②動物を展示するということ ③飼育展示環境に求められることの3つで、それぞれとても面白く為になる話が聞けた。生きた動物を展示することの意義については、図鑑、剥製展示との違い、メリットデメリットを表で分かりやすく説明してもらい、なるほどなぁと感じた。講師は、動物行動学の研究者から動物園水族館の企画展示を行う会社に転職した方とのことで、何気なく見ている動物園の構造物に動物や来園者への様々な配慮や意図があることがわかった。今度動物園や水族館に行った時は、確実に見方が変わるように思う。
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オンライン講義 宇宙の元素合成
毎週月曜日に聴講している天文学宇宙論の講義。今回は「宇宙の元素合成」ということで、宇宙で鉄より重い元素ができたプロセスを詳しく教わった。これまでにも断片的に聞いたことはあったが、そこに焦点を絞った内容だったので、自分の知識がかなり整理された気がする。宇宙における元素合成については、ビッグバン、惑星状星雲、白色矮星の超新星爆発、重い星の超新星爆発と続くが、今回の話はその次の「中性子星合体による貴金属の合成」が中心。中性子星というものの正体も今までぼんやりしていたが今回の話でそれもクリアになった。原子番号がかなり小さいのに周期表でポツンと「天然には存在しない」とされるテクネチウムの話もとても興味深かった。
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オンライン講義 天文学20
3月から毎週聴講してきた本講義の最終回。天文学について何の知識もなく聴き続けてきて、理解できないところも多々あったが、講義で聞いた話や講師に勧められた本を読むうちにぼんやりとだが最新の天文学の全体像が分かるようになってきたのが嬉しい。素人の質問に対しても親切に答えて貰えて講師の先生と主催のKagaQには本当に感謝。鉄よりも重い元素、人間の体を作っているさまざまな元素が中性子星の合体によって作られたという話や、地球外生命体との遭遇の可能性を探るドレイク方程式の話などに、宇宙の不思議さを強く感じた。KagaQ主催の講義、次にどのようなテーマなのかとても楽しみだ。
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オンライン落語 三遊亭白鳥
落語評論家広瀬和生氏プロデュースの三遊亭白鳥独演会。氏が2007年頃に聴いたという白鳥師匠の新作落語「サーカス子象」を氏がリクエストし、それを師匠が今風にアレンジして聴かせてくれるという内容。約1時間の人情噺だが、時間を忘れて聞き入ってしまった。最後の中村仲蔵というオチもドンピシャリで面白かったし、また後半のトークも白鳥師匠自身の経験を交えた2000年代前半のSWA結成以降の落語界の動きや関東と関西の違いのお話の面白さ、それを上手に引き出す広瀬氏の手腕を堪能した。
①新作落語 サーカス子象
②広瀬氏白鳥師匠 対談
①新作落語 サーカス子象
②広瀬氏白鳥師匠 対談
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オンライン講義 宇宙論23
今回のテーマは「宇宙の晴れ上がり」。宇宙が電子がランダムに飛び交う高温高密度の状態から陽子が電子を捉えて水素原子が誕生する時期に移行し、自由電子に邪魔されていた光が直進できるようになった時を「宇宙の晴れ上がり」と呼ぶことはすでに以前の講義で学習済み。今回はそのメカニズムを分かりやすく復習できたし、宇宙論の本を読むと必ず掲載されている「宇宙マイクロ波背景放射」の全球図の正しい見方などもきちんと理解できた気がする。次回はビックバン、宇宙の晴れ上がりに続く宇宙史のビックイベント「ダークマターハローと大規模構造」についてとのこと。
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オンライン講義 天文学19
今回のテーマは「暦と天体の見え方」ということで、①日本の暦の歴史 ②二十四節気(立春,春分,立夏など)、雑節(節分,土用など)、六曜、十干十二支など暦に関連した用語 ③日周運動、年周視差、天球、黄道など天体の見え方に由来する用語などの説明を聞いた。今回も何となく知っていることの復習という感じだったが、頭の整理ができて楽しかった。3月から毎週視聴した本講義も今回が最終回。次週はこれまでの総まとめで。その後新しいシリーズがスタートするとのこと。どんなテーマなのかまだわからないが楽しみだ。
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月刊ワンコイデ12
東京オリンピック開会式と同日同時刻(7月23日午後8時)の月刊ワンコイデを視聴。内容は本人が五輪開会式のテレビ中継を見ながら副音声風にコメントしていくというもの。オリンピック開幕直前に相次いだ関係者の辞任、辞退、解任を「ずっこけ3人組(JJK)」と命名したり、3時間後に判明する聖火の最終ランナーを予想したりで笑えた。最終ランナーについては、アトランタ五輪のモハメドアリに因んでアントニオ猪木はどうか、日本が誇るキャラクターのピカチュウとドラえもんだとトーチが持てないので難しい、一番の理想は大谷翔平、意外なところで大相撲の力士などなど。
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オンライン講義 宇宙論22
今回のテーマは「バリオン音響振動」。この講義を聴き始めるまで全く聞いたことのなかったワードだが、講義を聞いてどういうものか何となく分かったような気がした。バリオン音響振動(BAO:Baryon Acoustic Oscillation)とは、宇宙の晴れ上がり前、即ち宇宙に水素原子などができる前(宇宙が高温のプラズマ宇宙だった頃)に、重力不安定性によって密度の濃いところが潰れたり広がったりしたその振動が音波として宇宙全体に響き渡っていたその残響。晴れ上がりによって一瞬で消えたのでその最後の響きが今でも聞ける。これまで講義で聞いてきたCMBも実は、温度ゆらぎ=密度ゆらぎ=音波もようのBAOを観測しているとのこと。1990年代にはCOBEによってCMBゆらぎの主成分がBAOであることが確認され、2003年にはWMADによってくっきり見られるようになった。宇宙の初期ゆらぎのパターンが刻まれたBAOを観測することによって当時の宇宙の大きさが確定されるなど、BAOによる宇宙論の進歩は計り知れないほど大きいらしい。今回の講義では、BAOというものの不思議さもさることながら、初期宇宙についてここまで分かっているのかということ、それによってビッグバンとかインフレーションという理論が補強されていることに驚きを感じた。次回は「宇宙の晴れ上がりのメカニズム」ということで今回の内容をさらに掘り下げるとのこと。
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オンライン落語 三遊亭好青年独演会
スウェーデン出身の落語家の独演会で今回が2回目の視聴。日本語とスウェーデン語の両方で同じ小話をしたりでとても大変そうだが、熱心さが伝わる落語を今回も堪能した。前回の独演会が古典落語のみだったので「次回は是非新作落語を」とチャットでお願いしたのだが、今回は本人による新作落語がプログラムに組み込まれていて、新作落語ファンとしてはとても嬉しかった。いくつか新作ネタを持っているとのこと、是非これからも独自の新作を色々な場所で披露して欲しいし、できれば自分の地元の横浜にぎわい座のげシャーレあたりでやっていただけると有り難い。
(演目)
①小話2つ(日本語&スウェーデン語)
②新作落語(日本語)
③古典落語(スウェーデン語)
仲入り
④古典落語:猿後家(日本語)
(演目)
①小話2つ(日本語&スウェーデン語)
②新作落語(日本語)
③古典落語(スウェーデン語)
仲入り
④古典落語:猿後家(日本語)
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オンライン講義 天文学18
今回のテーマは「時間と時刻」。内容は、「時刻」と「時間」の違い、「1秒」の定義、「暦」の歴史などで、こうしたことを詳しく聞いたことがなかったので、色々為になることが多かった。「時刻」は天体の観測によって決められたもの、一方の「時間」は物理的に決められたものなので、両者の整合性を保つためにはどうしても調整が必要になる。天文観測を基本とする「暦」にはそれを調整する工夫が組み込まれているが、紀元前45年に制定されたユリウス暦は1年に0.0078日太陽年の誤差が生じるため、約1600年後の1582年にはその誤差が12日になってしまったという。1582年に現在使われているグレゴリオ暦(誤差0.0003日)が制定された際はその誤差をリセットするため10月4日の次を10月15日にしたそうだ。この講義、次回が最終回、テーマは「暦」の話の続きから。
(日、月、年)
T=(西暦年–1900)/100
1日=86400秒+0.00198T+0.00164T*T
1日=29.530589日+0.19+10(-6乗)T
1年=365.24219878日+0.0000614T
(グレゴリオ暦)
西暦年:4で割れる→閏年、100で割れる→平年、400で割れる→閏年
(日、月、年)
T=(西暦年–1900)/100
1日=86400秒+0.00198T+0.00164T*T
1日=29.530589日+0.19+10(-6乗)T
1年=365.24219878日+0.0000614T
(グレゴリオ暦)
西暦年:4で割れる→閏年、100で割れる→平年、400で割れる→閏年
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オンライン講義 宇宙論21
テーマは前回に引き続き「暗黒物質」。前回は、暗黒物質の「電磁波と相互作用しない原子からできていない物質」という定義を学んだが、今回は、宇宙の大規模構造が暗黒物質の存在、およびその運動エネルギーがかなり小さい(冷たい)という特徴によって成り立っているというお話。宇宙の大規模構造とは、①フィラメント(線)②ウォール(面)③ボイド(泡)からなる3〜30億光年規模の宇宙最大の構造物。宇宙の平均密度の1.6倍の密度になると天体ができるが、暗黒物質の重力によって密度の濃いところの密度がさらにが増幅されると今のような天体が出来上がる。宇宙の構造を作るのは重力があれば何の物質でも良いが、暗黒物質の方が普通の物質よりも多いので、結果的に暗黒物質が大規模構造を作っているという言い方になる。また、宇宙に銀河ができるためには3億年程度の時間が必要だが、運動エネルギーが大きすぎると短期間で蒸発してしまうが、銀河を取り巻くダークマターハローの運動エネルギーが適度に弱い(冷たい)ため、天体ができたり消えたりする時間があるのだという。暗黒物質という名前から分かっていないことが多い未知のものというイメージが先行しがちだが、実は電磁波との相互作用がないのから見えないだけでそれ以外の特徴などはもうかなりのことが分かっているということらしい。次回は「バリオン音響振動」について。
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オンライン講義 天文学17
3月から毎週月曜日の夜に視聴してきたこの講義だが、今回を含めてあと3回で終了とのこと。今回のテーマは「地球温暖化」。地球には「炭素循環」というものがあり、地表の温度が何かの要因によって上がると岩石の風化や降雨の進展→二酸化炭素消費量の低下→地表温度低下、逆に地表の温度が低下すると風化や降雨が減少→二酸化炭素増加→地表温度上昇、という流れで地表温度を安定化させるループがあるとのこと。一方、地球に降り注ぐ太陽放射と地表からの熱放射によれば地表の温度は255°kで均衡するはずだが実際の地表温度は288°kになっておりその差が「温室効果」。但し、温室効果に関しては、一旦温度が上昇すると①氷融解→反射減少→温度上昇→さらに氷融解 ②大気内の水蒸気量増加→温室効果増加→温度上昇→さらに水蒸気増加などの正のフィードバックがある。本来温室効果は地表温度を今の状況で安定させる効果があるが、何らかの外的要因や人間の自然破壊によって一定方向にずれるとそれが増幅されるものらしい。地球温暖化の話を聞いていて、かなり前に、地球温暖化に対する警鐘派の学者が組織的にデータを捏造する事件があったのを思い出して、それについて質問してみたが、事件の存在すら忘れられてしまっている感じだった。当時はものすごく騒がれたので変だなぁと思ったが、捏造があったがそれを修正しても温暖化は事実ということで落ち着いたのだろうか。次回テーマは「時間と時刻」。
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オンライン 世界のwithコロナ②
昨夜に続き各国の駐在日本人らに現地のコロナ事情を聞くオンライン会議に参加。国は、香港、ミャンマー、中国、ロシアの4か国。昨日とうって変わってこの4か国、いずれも政治的発言には注意を要する国なので、聞き手の方も色々苦労されているのが分かった。その中で、香港やミャンマーでは政府自体への不信感、ロシアでは自国製ワクチンへの不信感から接種が思うように進んでいない実態が報告されていた。日本の場合、若者が接種に消極的という話を聞くが、それは重症化のリスクとワクチンのリスクを天秤にかけた判断であり、政府への不信という要素は少ない気がする。それぞれ色々な制約下での発言とは言え、2日間で合計10か国の近況報告を聞き、国民性、政策の優先順位の判断などの違いがそれぞれ浮き彫りになるとても為になる内容だった。今年の会議は昨年に続いて2回目とのこと。来年のことは分からないが、さすがに今回が最終回であればありがたいと思う。
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オンライン講義 宇宙論20
今回のテーマは「暗黒物質」。急速に謎の解明が進んでいるらしく、参加者がいつもの倍近くに増えていてびっくりした。講義内容は、暗黒物質の定義から始まって、その存在が予想されたきっかけとなった謎、正体を探るための研究、現在の候補など。暗黒物質を一言で言うと「電磁波と相互作用しない原子からできていない物質」で、1960年代に銀河の回転の仕方が観測結果で明らかになると、銀河の中心に質量が集中していると説明できないいわゆる「銀河の回転問題」という謎が浮上、それを説明するために考え出されたのが「暗黒物質」とのこと。暗黒物質の正体については未知の素粒子や未知の天体など色々な仮説が立てられたが、1990年代に入って宇宙マイクロ波背景放射の精密測定が可能になり、それによって暗黒物質に関する謎も徐々に解明、今のところ有力候補はALPS(axion)とブラックホールの2つになっているらしい。依然として聞いていて理解できないところもあるが、だいぶそれにも慣れてきて、自分に理解できる範囲でポイントを抑えられればいいかなと割り切れるようになってきた気がする。
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