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漂流老人ホームレス社会 森川すいめい

精神科医でホームレス支援の活動をしている著者が、日々の活動で出会ったホームレス、一緒に活動をしている仲間たちの困難な状況を伝える内容の一冊。突然の解雇、アルコール依存症、認知症、統合失調症、知的障害など様々な理由でホームレス化を余儀なくされた人たちへの様々な冷たい仕打ちや末路が、何十もの事例で紹介されている。読み進めていて強く感じたのは、ホームレスの人たちの困窮の要因が様々であるにも関わらず、善意悪意を問わず支援の仕方が「ホームレス」という現象面だけで括られた支援に留まっていることの問題点だ。これはホームレス支援だけでなく様々な福祉活動や行政の取り組みに言えることだし、著者が本書で一番伝えたかったことも多分そういうことだと思った。(「漂流老人ホームレス社会」 森川すいめい、朝日新聞出版)
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