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怒る技術 中島義道

自分の怒りを内に閉じ込め、もっぱら世間に同調した社会的義憤のみを表明し、怒りの本質を冷静に考えようとしない現代の風潮の不毛さを説く本書。その対極にあるのが著者の怒りに関する数々のエピソードだが、不愉快に思われることを恐れない態度には、ひたすら良い子を演じる息苦しさから解放されたものの清々しさを感じざるを得ない。著者のような生き方を選択することは困難を伴うが、怒りを素直に表現して相手と対峙することの効用があることは理解できる。(「怒る技術」 中島義道、角川文庫)

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