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骨と柘榴と夏休み 太田紫織

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズの第2作目。主人公の女性が無類の骨マニアという設定の連作ミステリーだが、骨そのものの薀蓄などはそれほど重視されていないのは前作と同じ。もっと普遍的な「科学者の目」というものが謎の究明に役立つという点と、やや悲しい事件が多い点などは、ガリレオシリーズの女性版という雰囲気に近い気がする。謎ときも、単純な誰がどのように犯罪を犯したかではなく、犯罪を巡る周りの人々の人間関係を解き明かすことに力点が置かれていて、それがこのシリーズの大きな特徴になっている。(「骨と柘榴と夏休み」 太田紫織、角川文庫)

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