サイレント&メロウな夜に

2011-11-05 00:02:44 | 音楽&本&映画
買ってから数年たつCDが今面白い。
遅い旬を迎えているのは、映画「ブレードランナー」のサントラです。
音楽を担当したのはバンゲリス。

実はこのサントラ、映画の公開から12年を経過してから発売されたもの。
映画を見た当初はエンディングテーマが気に入り、サントラが欲しいと探したのですが見つからず。
それもそのはず、発売されてなかったんですね。

それから時が経つ事二十数年、ある日CD屋さんのサントラコーナーを物色していたら置いてありました。
背表紙に目が止まった時、なにか違和感があったのですがその正体は分からず。
古い映画があるなあと指を掛け引き出し、ジャケットのコピーを読んで気が付きました。
そうだ、欲しかったのに手に入らなかったんだ。
思い出しました。

ジャケットの絵は当時のパンフレットの表紙みたいな劇画調のハリソン。
それは2007年に再度プレスされたもののようです。
初版からもさらに13年経ちました。
ハリソンも年を取る訳だ。

レプリカントと呼ばれる人造人間の悲哀を描いた映画なので、曲調はどれも悲しげ。
アクション映画だった記憶があったので、想像していた内容と違い、買った時は眠い曲ばかりだなあと感じ、しばらくお蔵入り。
その後、静かな音楽の良さに気付いてから、一時夜のドライブで好んで流していました。

全曲に渡り耳に障らずでしゃばる所がないので、安心して聴いていられます。
ブログ記載時のBGMにいいなと春から度々聴いていたら、はまってしまいました。
今、しんみりとした秋の夜に雰囲気が合い、音量を落として毎晩のように聞いています。

次から次へと静穏なナンバーが続き、でもどの曲も似通った所が無く、曲目が変わればその度に新たな静けさに包まれる。
心染み入る感じ。
バンゲリスの豊かな才能にいまさら脱帽。
映画は何度も見た訳で無いので、劇中の使用シーンに繋がらないナンバーも多数。
曲そのものを単体で、物悲しいイメージで聴けるのもいいのかもしれません。

ここまで書いて、なんだか昔同じような記事を書いた気がしてきました…。
確認してみると、…なはは書いてました。
その時は対象をぼかして書いてるけど、今回明記しちゃったなぁ。
どうやら二回目のピークが来ているようです。
前回は主題扱いじゃなかったからまあいいか。
このまま載せちゃいます。