アンドレアス・グルスキー展を見てきた。
開催場所は大阪国立国際美術館。
面白かった。
絵画の美術展はよく分からないものが多いんだけど、写真のそれは身近でもあるからか結構楽しめるものが多い。
このアンドレアス・グルスキーさん、ドイツ人だ。
だからなのかどうなのか、一言で言っちゃうと緻密な作品を作られる。
緻密にデジタル加工・合成を施した写真は、現実の物を写しているのに非現実感が漂う。
初期の作品は加工されていないようなのでまだ普通の写真だが、中期以降の写真は鮮明度、クッキリ感が異様に立ち上がる。

グルスキーさん、いくつもの表現方法をもっておられる。
バンコクシリーズは川面に揺れ、映る対岸の光と影を絵画的に表現したもの。
ゴミの浮かぶ汚い川なのに、反射するビルの壁と思われるカラフルな色が暗い川面にゆらゆらと揺れる様が美しい。
窓枠なのかベランダの柵なのか、細くペンで描いたようなクルクル巻いた黒い曲線が印象的。

同じリズムが繰り返される被写体にも強く惹かれるよう。
奥行きのある被写体を、それぞれの距離でピントをピッタリ合わせたものを合成しているようで、手前から最奥までパンフォーカス。
非常に広範囲を撮っているので広角レンズで撮影したように見えるけど、画面の圧縮感は望遠レンズで撮ったもの。
これが非現実感を醸す。
繰り返しなんだけどひとりひとりの人物、ひとつひとつの事物に同じものはない。
全ての個に独自性がある。
なのに、個々が同じ設定、行動を取っているが故、繰り返し、パターン、リズムが立ち現われている。
こんな表現ができるんだ。
すごいな。

オーシャンシリーズは自身が撮った写真でなく、地球表面を撮影した衛星写真を使用。
やはりデジタル加工で色味、コントラストを深くし、異常に深い色の海とクリアな地表を表現。
無茶苦茶きれい。
黒い程の海と雪の大陸のコントラスト。
碧い地球を大画面で堪能できる。
この写真展、5月11日(日)まで。
お近くの方は是非どうぞ。
<スケールが桁違いだけど>

開催場所は大阪国立国際美術館。
面白かった。

絵画の美術展はよく分からないものが多いんだけど、写真のそれは身近でもあるからか結構楽しめるものが多い。
このアンドレアス・グルスキーさん、ドイツ人だ。
だからなのかどうなのか、一言で言っちゃうと緻密な作品を作られる。
緻密にデジタル加工・合成を施した写真は、現実の物を写しているのに非現実感が漂う。
初期の作品は加工されていないようなのでまだ普通の写真だが、中期以降の写真は鮮明度、クッキリ感が異様に立ち上がる。

グルスキーさん、いくつもの表現方法をもっておられる。
バンコクシリーズは川面に揺れ、映る対岸の光と影を絵画的に表現したもの。
ゴミの浮かぶ汚い川なのに、反射するビルの壁と思われるカラフルな色が暗い川面にゆらゆらと揺れる様が美しい。
窓枠なのかベランダの柵なのか、細くペンで描いたようなクルクル巻いた黒い曲線が印象的。

同じリズムが繰り返される被写体にも強く惹かれるよう。
奥行きのある被写体を、それぞれの距離でピントをピッタリ合わせたものを合成しているようで、手前から最奥までパンフォーカス。
非常に広範囲を撮っているので広角レンズで撮影したように見えるけど、画面の圧縮感は望遠レンズで撮ったもの。
これが非現実感を醸す。

繰り返しなんだけどひとりひとりの人物、ひとつひとつの事物に同じものはない。
全ての個に独自性がある。
なのに、個々が同じ設定、行動を取っているが故、繰り返し、パターン、リズムが立ち現われている。
こんな表現ができるんだ。
すごいな。


オーシャンシリーズは自身が撮った写真でなく、地球表面を撮影した衛星写真を使用。
やはりデジタル加工で色味、コントラストを深くし、異常に深い色の海とクリアな地表を表現。
無茶苦茶きれい。

黒い程の海と雪の大陸のコントラスト。
碧い地球を大画面で堪能できる。
この写真展、5月11日(日)まで。
お近くの方は是非どうぞ。

<スケールが桁違いだけど>
