ぞくぞくした。

2014-03-11 21:53:57 | その他旅行き
鎌倉観光 その十四

ガイドブックで銭洗弁財天の近くに他に訪問先は無いかと探すと、佐助稲荷神社というところがあった。
赤い鳥居が並ぶお稲荷さんならではの写真が撮りたくて、今回の鎌倉観光の最終訪問地とした。
銭洗弁財天から閑静な住宅地を歩き佐助稲荷神社への入口に着くと、果たして赤い鳥居がずらりと並んでいた。
この鳥居をくぐり石段を登ってお詣り。



東を向いた谷間にあるので、午後の早い時間なのに薄暗く、すでに夕暮れの趣き。
そんな中、細く長い径を行く。
お稲荷さんなので参道を守るのは狐の石像。
怖い顔をしてこちらを睨むので素直に怖い。
石段を登り切るとこじんまりとした境内。
山中と言ってもいい林に取り囲まれ、霊気が満ち満ちていた。



向かって左側に山の中へ伸びる道があり、登山道に繋がっていたはずだ。(早、記憶が怪しい。
苔むした石の祠がたくさん並び、雨のしぶきで土を被り大地と同化しつつあるのが、存在を忘れられた山中の祠のようでうら寂しい。
陶器の狐の置物がこれら祠の周りや境内の至る所に沢山沢山置かれていた。
お馴染みの赤い耳に白くすんなりした体躯も土を被り汚れていた。



そんな佇まいが薄暗い下にあるので、なかなか幽玄なものがあった。
人形が苦手なのでやっぱり怖い。
人々の願いが込められ奉納された神狐であるが故、様々な想いが渦巻き、辺りの空気の重みを増していたに違いない。
写真撮影の被写体選択に苦労した。
ここは出世開運、仕事運上昇の御利益があるとか。
信心の心あらば、この雰囲気からして願い事成就間違いない事だろう。