この秋から冬にかけ公開された個人的に注目のSF映画、本命の「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を観てきた。
とても面白かったのだが、なんだかこれまでのスター・ウォーズとちょっと違う雰囲気になっていた。
好きなシリーズであるが故に個人的な不満があれこれ。
勝手な文句を交ぜながら感想を残しておこう。
以下、ストーリーに触れる部分があるので、知りたくない方はご注意あれ。
上映時間が2時間35分もあった。
だからか、なんだか説明っぽい展開。
も少し要点圧縮し、勢いで伝える手もあったのでは。
どうも納得いかなかったのはレジスタンスの最後の生き残りがクルーザーでひたすら逃げるところ。
ファースト・オーダー側は複数戦艦を持ってるんだから、燃料切れを待つ迄もなく、何隻かハイパー・ドライブで逃げる方向に先回りして挟み撃てばいいのに。
ストーリー展開上、時間を作る必要があったことは分かるけど。
しかしレジスタンスはもはや風前の灯である。
エピソードⅣからⅥの感覚でいたから反乱軍は各所にまだまだ潜伏していて、帝国側に痛手を負わす勢力があると思っていた。
が、この時代では反乱軍ではなくレジスタンスと表現が変わっていたのね。
旧帝国もファースト・オーダーなんてよく分からない名前。
その辺、前作で把握し切れて無かった。
確かに反乱軍とは呼ばれておらず、レジスタンスとしか表現されてなかったな。
エピソードⅥ後に帝国軍は弱体化して、反乱軍も反乱組織ではなくなった訳で、同じ組織ではないから当然と言えば当然だ。
もう将軍と呼ばれる存在はレイア姫のみ?だったのね。
最後はクルーザー一隻だけになってしまい、さらにミレニアム・ファルコンに全員搭乗が可能な人数にまで減ってしまう。
うわあ、むっちゃピンチだ。
スノークはおどろおどろしいんだけど、本当に大局を見渡し、銀河を支配する最高指導者としての能力を持っていたのか疑問だ。
部下の扱いを軽々と語ったり、弟子をあざ笑ったり、大物と思えない言動。
それが原因で自身の命を落とすことになる。
カイロ・レンの心を読んでいながら、その殺意を感じられないとは、よほど自信過剰だったのだろう。
カイロ・レンは悪役としてちょっと見直した。
隙をついてスノークを殺してしまうとは。
これで、自分の父と師を手にかけた立派な人である。
お前のなりたかった悪の権化になれたよ、と言ってやりたいところだが、父も師もどちらもだまし討ちだ。
楽して悪人になって、なんか格好良くない。
相変わらず理性を保てず感情で動くし、それでレジスタンスを逃がして失敗してる。
フォースがなければそんな地位にいられる人物では無いよな。
そのかんしゃく持ちな性格で、ファースト・オーダーをまとめられるのだろうか。
しかし、重要人物を次々と死なせるシリーズだ。
簡単に死んじゃうから重要人物度が下がってしまって、物語が軽くなった気がして悲しい。
エピソードⅣを初めて見たとき、最後にダース・ベイダーが死なないことに納得いかず、帝国軍側で一人生き残って、嫌な感じだったのを覚えている。
エピソードⅥで皇帝が立坑に落ちて死んだように表現されたが、本当は生きてて次作でまた出てくるのだと信じていた。
その位の底知れなさがあの二人にはあった。
ああいう不気味さがなくなってるなあ。
ルークが隠遁した理由はとっても良く理解できた。
なんかうじうじしていて、歳はとったが若い頃のルークを彷彿とさせ、変わってないなあと嬉しかった。
マスターなんて呼ばれてるが、ヨーダにいまだヤング・スカイウォーカーと呼ばれて、おかしく思えないのが可笑しい。
ヨーダの教えは明快で、あれは良かったなあ。
あの教えが今回のエピソードの主題でよかったのでは。
ところが、クルーザーの整備士が新たに重要な役どころとして参入。
この設定って必要なのかなとちょっと疑問。
自己犠牲に対する考えが盛り込まれて、別の主題が変に入った感がある。
それはそれで重要な事なのは理解できるが、一般世界の価値観にわざわざ触れたので、なんの映画を観てたんだっけと分からなくなった。
この辺スター・ウォーズらしくなく、フォースの光と闇のありようを基軸とした物語が迷子になってる感がした。
レイのフォースの目覚めは著しく、ルークが苦労して見につけた力をなんなく会得している。
普通あんな超能力を手に入れたら、悪いことに使ってしまいそうなものだが、その気配が無いのが不思議である。
ジェダイとして精神修養した上で身につける力であって、アナキンですら修行開始が遅いと心配され、ダークサイドに落ちてしまったのに。
アナキンをジェダイにするのは反対したヨーダが、レイを教えることには積極的だったから、危うい未来は見えなかったのかもしれない。
さて、次作にどの様につながるのだろう。
いろんな意味で楽しみである。
とても面白かったのだが、なんだかこれまでのスター・ウォーズとちょっと違う雰囲気になっていた。
好きなシリーズであるが故に個人的な不満があれこれ。
勝手な文句を交ぜながら感想を残しておこう。
以下、ストーリーに触れる部分があるので、知りたくない方はご注意あれ。
上映時間が2時間35分もあった。
だからか、なんだか説明っぽい展開。
も少し要点圧縮し、勢いで伝える手もあったのでは。
どうも納得いかなかったのはレジスタンスの最後の生き残りがクルーザーでひたすら逃げるところ。
ファースト・オーダー側は複数戦艦を持ってるんだから、燃料切れを待つ迄もなく、何隻かハイパー・ドライブで逃げる方向に先回りして挟み撃てばいいのに。
ストーリー展開上、時間を作る必要があったことは分かるけど。
しかしレジスタンスはもはや風前の灯である。
エピソードⅣからⅥの感覚でいたから反乱軍は各所にまだまだ潜伏していて、帝国側に痛手を負わす勢力があると思っていた。
が、この時代では反乱軍ではなくレジスタンスと表現が変わっていたのね。
旧帝国もファースト・オーダーなんてよく分からない名前。
その辺、前作で把握し切れて無かった。
確かに反乱軍とは呼ばれておらず、レジスタンスとしか表現されてなかったな。
エピソードⅥ後に帝国軍は弱体化して、反乱軍も反乱組織ではなくなった訳で、同じ組織ではないから当然と言えば当然だ。
もう将軍と呼ばれる存在はレイア姫のみ?だったのね。
最後はクルーザー一隻だけになってしまい、さらにミレニアム・ファルコンに全員搭乗が可能な人数にまで減ってしまう。
うわあ、むっちゃピンチだ。
スノークはおどろおどろしいんだけど、本当に大局を見渡し、銀河を支配する最高指導者としての能力を持っていたのか疑問だ。
部下の扱いを軽々と語ったり、弟子をあざ笑ったり、大物と思えない言動。
それが原因で自身の命を落とすことになる。
カイロ・レンの心を読んでいながら、その殺意を感じられないとは、よほど自信過剰だったのだろう。
カイロ・レンは悪役としてちょっと見直した。
隙をついてスノークを殺してしまうとは。
これで、自分の父と師を手にかけた立派な人である。
お前のなりたかった悪の権化になれたよ、と言ってやりたいところだが、父も師もどちらもだまし討ちだ。
楽して悪人になって、なんか格好良くない。
相変わらず理性を保てず感情で動くし、それでレジスタンスを逃がして失敗してる。
フォースがなければそんな地位にいられる人物では無いよな。
そのかんしゃく持ちな性格で、ファースト・オーダーをまとめられるのだろうか。
しかし、重要人物を次々と死なせるシリーズだ。
簡単に死んじゃうから重要人物度が下がってしまって、物語が軽くなった気がして悲しい。
エピソードⅣを初めて見たとき、最後にダース・ベイダーが死なないことに納得いかず、帝国軍側で一人生き残って、嫌な感じだったのを覚えている。
エピソードⅥで皇帝が立坑に落ちて死んだように表現されたが、本当は生きてて次作でまた出てくるのだと信じていた。
その位の底知れなさがあの二人にはあった。
ああいう不気味さがなくなってるなあ。
ルークが隠遁した理由はとっても良く理解できた。
なんかうじうじしていて、歳はとったが若い頃のルークを彷彿とさせ、変わってないなあと嬉しかった。
マスターなんて呼ばれてるが、ヨーダにいまだヤング・スカイウォーカーと呼ばれて、おかしく思えないのが可笑しい。
ヨーダの教えは明快で、あれは良かったなあ。
あの教えが今回のエピソードの主題でよかったのでは。
ところが、クルーザーの整備士が新たに重要な役どころとして参入。
この設定って必要なのかなとちょっと疑問。
自己犠牲に対する考えが盛り込まれて、別の主題が変に入った感がある。
それはそれで重要な事なのは理解できるが、一般世界の価値観にわざわざ触れたので、なんの映画を観てたんだっけと分からなくなった。
この辺スター・ウォーズらしくなく、フォースの光と闇のありようを基軸とした物語が迷子になってる感がした。
レイのフォースの目覚めは著しく、ルークが苦労して見につけた力をなんなく会得している。
普通あんな超能力を手に入れたら、悪いことに使ってしまいそうなものだが、その気配が無いのが不思議である。
ジェダイとして精神修養した上で身につける力であって、アナキンですら修行開始が遅いと心配され、ダークサイドに落ちてしまったのに。
アナキンをジェダイにするのは反対したヨーダが、レイを教えることには積極的だったから、危うい未来は見えなかったのかもしれない。
さて、次作にどの様につながるのだろう。
いろんな意味で楽しみである。