さて、千頭から新金谷までがこの旅のハイライト。
SL乗車です。
千頭駅に到着すると、蒸気機関車は出発準備の真っ最中でした。
前日は出発間際に到着したので、あまりゆっくりとは撮影出来ませんでしたが、その日は出発までまだ間がありました。
寄ったり引いたり、いろいろ撮影。
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撮影していて驚いたのが動輪部他、稼動部がピカピカな事。
公園などに置かれた雨ざらしの車体しか知りませんから、SLって錆びたイメージしかありませんでした。
でも動かそうとしたら、そうはいきませんよね。
走ってた頃のSLは整備され、こんなにきれいだったんですね。
目から鱗が落ちました。
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出発時刻になり、客車に乗り込み入口から外を見ていたら、駅員さんが外から手でドアを閉めて廻っていました。
あはは。
そうか、手動なんだ。
引き戸ではなく蝶番のついた片開きの扉です。
しかも鍵はなく、止め金が付いているだけ。
走行中でも開けれちゃいます。
いいのかなこれ。
大脱走みたいな昔の戦争アクション映画で、列車から飛び降り敵の手から逃れるシーンを思い出してしまいました。
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さて座席に落ち着き、客車内を観察。
何年頃と書かれていたか忘れましたが、昭和初期の車両だそうです。
壁や床、窓枠、手すりなど、内装は木製でした。
網棚はその名の通り網が張られ、天井には丸い電灯が並んでいます。
あのカバーは硝子製に違いない。
よろしいですなあ。
昭和と言うより大正の香りがします。
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ガタンゴトンと心地良い音が身体と耳にやさしく響きます。
列車走行の擬音に使われるその表現が、その音(おん)のまま聞こえました。
「ガ」は「カ」に近い軽やかな響き。
前日乗った京阪車両や南海車両も昔を感じさせましたが、こんなにきれいには聞こえなかった。
やはり木製ゆえに響きがいいのでしょうか。
揺れ具合もいいですね。
決して小さい訳でなく、時々大きく揺れて、窓枠にコーヒーカップなんて置いてたら、中身をぶちまける事になりそうですが、身体にはその不規則な揺らぎ具合が心地良い。
小刻みな振動は意識に昇らず、大きなクッションの上に乗っているよう。
五感に伝わる刺激は全て柔らか。
ハモニカ吹いてくれる車掌さんが車内を巡ってくれます。
あと、車内販売で「SL動輪焼」なるお菓子を買ってしまった。
小さなどら焼ですが、小さいのはその直径だけ。
挟まれたあんこが異様に多い。
8割方あんこで出来ています。
事前に写真で見た時は、「こんなの食べたら胸焼け確実だな。」と思っていましたが、意外とあっさりしていてイケました。
まあ、お茶は必須ですけど。
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窓外を眺めていると、至るところにカメラマンが…。
鉄橋を渡れば川原に一人、二人(大きな石がゴロゴロした広い川原を、あそこまで行くのは大変でしょうに)、踏切にはズラリとカメラの砲列が並び、塩郷の吊橋の上から狙っている方もいました。
前日は私もあの中の一人だった訳です。
雪の中を走って来ましたが、新金谷駅が近づき街中に入ると雪も止み、楽しい1時間20分のSLの旅も終了となりました。
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SL乗車です。
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千頭駅に到着すると、蒸気機関車は出発準備の真っ最中でした。
前日は出発間際に到着したので、あまりゆっくりとは撮影出来ませんでしたが、その日は出発までまだ間がありました。
寄ったり引いたり、いろいろ撮影。
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撮影していて驚いたのが動輪部他、稼動部がピカピカな事。
公園などに置かれた雨ざらしの車体しか知りませんから、SLって錆びたイメージしかありませんでした。
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でも動かそうとしたら、そうはいきませんよね。
走ってた頃のSLは整備され、こんなにきれいだったんですね。
目から鱗が落ちました。
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出発時刻になり、客車に乗り込み入口から外を見ていたら、駅員さんが外から手でドアを閉めて廻っていました。
あはは。
そうか、手動なんだ。
引き戸ではなく蝶番のついた片開きの扉です。
しかも鍵はなく、止め金が付いているだけ。
走行中でも開けれちゃいます。
いいのかなこれ。
大脱走みたいな昔の戦争アクション映画で、列車から飛び降り敵の手から逃れるシーンを思い出してしまいました。
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さて座席に落ち着き、客車内を観察。
何年頃と書かれていたか忘れましたが、昭和初期の車両だそうです。
壁や床、窓枠、手すりなど、内装は木製でした。
網棚はその名の通り網が張られ、天井には丸い電灯が並んでいます。
あのカバーは硝子製に違いない。
よろしいですなあ。
昭和と言うより大正の香りがします。
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ガタンゴトンと心地良い音が身体と耳にやさしく響きます。
列車走行の擬音に使われるその表現が、その音(おん)のまま聞こえました。
「ガ」は「カ」に近い軽やかな響き。
前日乗った京阪車両や南海車両も昔を感じさせましたが、こんなにきれいには聞こえなかった。
やはり木製ゆえに響きがいいのでしょうか。
揺れ具合もいいですね。
決して小さい訳でなく、時々大きく揺れて、窓枠にコーヒーカップなんて置いてたら、中身をぶちまける事になりそうですが、身体にはその不規則な揺らぎ具合が心地良い。
小刻みな振動は意識に昇らず、大きなクッションの上に乗っているよう。
五感に伝わる刺激は全て柔らか。
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ハモニカ吹いてくれる車掌さんが車内を巡ってくれます。
あと、車内販売で「SL動輪焼」なるお菓子を買ってしまった。
小さなどら焼ですが、小さいのはその直径だけ。
挟まれたあんこが異様に多い。
8割方あんこで出来ています。
事前に写真で見た時は、「こんなの食べたら胸焼け確実だな。」と思っていましたが、意外とあっさりしていてイケました。
まあ、お茶は必須ですけど。
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窓外を眺めていると、至るところにカメラマンが…。
鉄橋を渡れば川原に一人、二人(大きな石がゴロゴロした広い川原を、あそこまで行くのは大変でしょうに)、踏切にはズラリとカメラの砲列が並び、塩郷の吊橋の上から狙っている方もいました。
前日は私もあの中の一人だった訳です。
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雪の中を走って来ましたが、新金谷駅が近づき街中に入ると雪も止み、楽しい1時間20分のSLの旅も終了となりました。
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SLが大切に扱われているのが磨かれた輝きから伝わってきます。
そうでないととっくに廃車になってるかも...。
客車内の壁や手すりも傷なんてなく、どうしたらこんな風に維持できるのだろうと感心しました。
ただただ移動することだけでも楽しさを感じられる方には、素敵な時間になることでしょう。