
マイワシ(真鰯)・いわし
【語源】

イワシは大きく分けて、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシと3種あります

イワシの名は、「弱し」から転じたと言われている。イワシの稚魚のほとんどが
他の魚に食べられてしまうからである。また、鮮度落ちが早い為という解釈もある。



【旬】

真イワシは日本中でとれる為、旬も地域によって異なるが、一般的には秋である。


【うんちく】

真いわしは回遊魚であり、春に北上し、秋から冬にかけて南下する。この南下
する「下りイワシ」の方が脂がのってうまい。




イワシは大きさによって呼ばれ方が変る。

小羽(こば)10cm以下のもの。中羽(ちゅうば)10~15㎝位のもの。

大羽(おおば)16cm以上のもの。




イワシは古くから大衆魚として、よく食べられてきました。

あの有名な紫式部の大好物であったとも言われています。

しかし近年、海洋や餌の条件の変動、乱獲、また鯨の保護などが原因で、
激減しています。

すっかりと高級魚になってしまいました。寂しい話ですね。






ところで節分にイワシを食べる習慣がありますが、これは、邪気を払うために、
イワシの頭を門口にさした習慣に由来しています。

柊(ヒイラギ)の針で鬼の目を刺し、イワシを焼く煙と匂いで、鬼(邪気)を
追い払うのです。

もともと、節分は「節代わり」と言って立春・立夏・立秋・立冬の前夜を言いま
したが、寒い冬から暖かい春になる立春が重要視され、現在にいたっていると
の事。

季節の節目にイワシと豆を食べると言う日本における伝統行事は、健やかに
暮らすための教えなのです。




【ブランド・産地】

ブランドはないが、強いて言えば兵庫県淡路島であがる大羽イワシだ。

脂ののりがとにかく違う。築地でも最近は滅多にお目にかかれない。

「松栄丸の大羽いわし」と言えば知る人ぞ知る幻の一品だ。



【産地ならではの漁師料理】

真イワシは煮てよし、焼いてよし、生でもよし、揚げてもよし、どんな料理でも
美味しいですが、漁師さんに教わった「香りバター焼」を紹介いたします。


まず、イワシのウロコをとり、三枚にオロシます。少し強めに塩・コショウをし、
両面、片栗粉で薄っすら化粧をします。フライパンにバターを落とし、
こんがり焼色がつくまで焼きます。

大葉のせん切りとしらがネギをたっぷりとのせ、上からポン酢をドバドバ。

コツは皮をパリッと焼く事と胡椒をきかす事。

簡単手間いらず、ご飯がすすみます。







【栄養と効果・健康】

青背魚の代表。良質のアミノ酸、たんぱく質も豊富だが注目すべきは良質の
脂肪酸。

動脈硬化を防ぎ、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすIPAとDHA
を多く含んでいる。

また、カルシューム、リン、マグネシュームも豊富。

成長期の子供、中高年の方におすすめの食材です。





イワシの情報ドンドンお待ちしています。












