赤貝(アカガイ)
【語源】
赤貝の語源は、字のごとく・・・赤いからです。
貝には珍しく、人間と同じヘモグロビンが体液に含まれているため
身が鮮やかな赤色になるのです~。
【旬】
赤貝の産卵期が7~8月の為、産卵前の春が旬と言えます。
ただ、産卵後の秋も美味いです。
赤貝のむき身
【うんちく】
ハマグリや浅利のような長い水管を持っていないため、浅瀬・・
海面すれすれの所に生息しています。
近年は養殖も盛んで、韓国からの輸入物も多いです。
殻付きの物は、「本玉(ほんだま)」又は、「赤玉(あかだま)」
と呼ばれ、最高級のすし種として扱われます。
近種にサルボウ貝とサトウ貝と言うのがあり、赤貝として流通する
事もありますが、見分け方は、殻に入った溝の数。
赤貝の殻の溝の数は42~43本。サルボウ貝は30~34本、サトウ貝は
38本です。
また、サルボウ貝とサトウ貝の殻は白っぽく、「白玉」とか、
「バッチ」とも呼ばれます。
バッチは場違いと言う意味らしいです~
【ブランド・産地】
大々的にブランド化はされていませんが、宮城県名取市の閖上港
(ゆりあげこう)の赤貝は最高級品と言われています。
閖上の赤貝の美味しさの秘密は北上川、七北上川、名取川、広瀬川、
阿武隈川と、5本の川が流れ込み、ミネラル豊富な水と泥を運ぶか
らだとか・・・。
確かに輸入物と比べると、あの独特の磯の香りが強く、歯ごたえも
最高に良いです~
赤貝のにぎり寿司
【産地ならではの漁師料理】
漁師さんに、美味しい食べ方も伺いましたが・・・刺し身、寿司。
ようは生食が一番と言われました~
ヒモの部分は、バター焼きも美味いらしいです~!
赤貝肝の佃煮
赤貝ヒモのとろろ和え
【栄養と効果・健康】
赤いのはヘモグロビン、人の血液とどう成分です。これが鉄分と
結びついて赤く見えるのです。
貝類で、ヘモグロビンが流れているのは赤貝の種だけ。
その為、他の貝に比べ鉄分を多く含んでいます。
貧血気味の方に、お勧めの食材です。
また、ビタミンCとたんぱく質も含んでいる為、鉄分の吸収を更に
促進します。
ビタミンAや亜鉛も多く含み、低脂肪、低カロリー・・・・・
白身魚に近い栄養素です。
ヒモキュウ
赤貝のヒモとキュウリの巻物
赤貝ヒモのお刺身
いつも応援ありがとう~