ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

菊と紋章

2024年11月23日 | 日記


                   小菊
 菊のシーズンである。各地で菊まつりや菊展が開かれている。今年はすこし開花が遅れているようだが、バラと並ぶ一大花祭りである。
 菊で思うのは、紋章である。天皇家の由緒ある紋章だが、いっときは一般人が使用するのが禁止されていた。禁止されたのは明治になってからだと思うが日本酒の銘酒に「菊水」というのがある。菊に水の組み合わせる菊水というのは、由緒ある立派な紋章で、普通の人が使えなかったはずである。このお酒はいつから使うようになったのだろうか。今でもラベルに菊水紋章がプリントされている。
 ところで、天皇家はいつから菊の紋章を使うようになったのだろうか。伝えられているところでは、鎌倉時代、後鳥羽上皇が菊の花がとても好きで家紋としてさまざまなものに菊の紋を使うようになったのがきっかけだとされている。それまでは「日月紋」(じつげつもん)だとされている。天照大神は日の神だからだそうだ。
 菊は匂いが強い花で、丈夫である。栽培も簡単だ。だから地方にいけば、至る所に花がさいている。種類も多い。大きな分類としては、大菊、中菊、小菊と花の大きさで区分けしているようだ。食用もあって菊のお浸しは秋の味覚である。蚊取り線香用の除虫菊というのもある。日本人にはもっとも馴染みのある花なのである。
 全国隅々まで威光を伝えたかった天皇家としては、後鳥羽院が菊を選んだのは格好のことだったのかもしれない。
 日本のラグビー代表のエンブレムは桜だが、サッカーにもエンブレムを与え、菊を模ってはいかがだろうか。【彬】
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