米国、TIME誌の7月29日付け特集記事は、「次の宇宙競争」the next space race.である。
この3月、米国トランプ政権が、2024年までに月にアメリカ人を送りこむと発表したことを受け、常々、トランプ大統領の動向を注視しているTIME誌が記事に組んだものと思う。現在、月旅行へ向けしのぎを削っているのは、米国、民間の、SPACEX、と、BLUE-ORIGIN、そして、中国であるとして、その開発状況をレポートしている。
さて、日本ではJAXAの「はやぶさ2」による、小惑星リュウグウの表面物質を採取し、太陽系の誕生や生命の起源等を探ろうとしているのが話題である。
僕にはこのような事業はまさに天の上のドラマを遠くの観客席からただ眺めているかのごとくで、どうも、それが歯痒い。少しでも繋がりを感じながら見たいと思うのだ。上記の研究、開発者は、おそらく、子供の頃から、宇宙に関心をもち、小学校、中学、高校、大学、‥…研究所。と勉強、研究を重ねてきたのだろう。
ところで、以前にも書きましたが。僕は文系であるが、高校の理系の科目の参考書を趣味で読書の対象としている。それで、「物理」の参考書を開いてみる。宇宙開発につながる事項がある程度載っているように見える。今の開発者も高校時代はこのような内容のものを勉強していたのだな。今までは、難しいので詳細を省き、要旨を追うように読んでいたが、もう少し、汗を流して「勉強」しながら読んでおくと、宇宙開発のニュースに触れるとき、親近感をもってよりリアルに迫れるのではないだろうか。この夏の読書リストに入れようか。
絵はTIME誌の表紙の概略スケッチ。手間から、中国、SPACEX、BLUE-ORIGIN、米国、の宇宙飛行士のマンガ。
2019年7月25日 岩下賢治