ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

歴史ロマン

2014年02月24日 | 日記

 先日、茨城県の古河市のマラソン大会のフルマラソンに備え、足慣らしのために常陸大宮市を通る国道118号線沿いの練習コースを走っていた。途中、国道横の以前は畑であったところで、古代住居遺跡の発掘調査が行われていた。近くには久慈川が流れ漁業もでき、生活には適した場所だったのであろう。眺めていると当時の生活の様子が眼に浮かんできた。

 さらにランニングを続けていると、クラシックカーが次々と追い抜いていく。車体にはナンバーがつけられている。ラリーが行われているのだ。クラシックカーが好きなのでしばし脚を止めて眺めていると、その内の1台が調子悪いらしく、何度も停発車を繰り返している。私はそれを追い抜き進む。1969年の国産スポーツカーだが、当時は風を切って時代の先端を走っていたのだろう。だが、私を抜いていくことはなかった。おそらくリタイヤしたのであろう。

 若い頃からランニングを続ける私は、さすがにフルマラソンはキツい年齢になってきた。走りに苦労するスポーツカーに同情の念が涌き、元気を取り戻し私を追い抜いていくことを願っていた。私のほうは後半、脚に痛みとシビレがでてきたが、それを散らし歩きを入れながらも予定のコースを走り終えた。

 私は歴史や古いものが好きで、本や映像をよくみる。その古い時代の背景、人々の暮らしを色々想像しその中に「歴史のロマン」を感じる。この日は古代住居跡とクラシックカーに出会ったな。

 自分のフルマラソン・サブスリー時代を「歴史ロマン」として回想することはある。でもゆっくりだが、走れる「今」を大事にしたいとも思うのである。だが、身体は想像以上に疲れ、脚はかなり痛い。ほどほどがいい。

 絵はリタイヤした1969年マツダコスモスポーツ    2月18日  岩下賢治

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フェルメールの「微笑」

2014年02月22日 | 日記

 先に書いた「絵の楽しみ」の続編です。

 17世紀のオランダの画家フェルメール、私の好きな画家。日本でも大変人気があり、代表作の一つ「牛乳を注ぐ女性」が日本で公開された時は、ふだん絵に興味の無い人も長蛇の列に加わった。彼の作品で最も人気のあるものの一つが「青いターバンの娘」だと思う。

 誰がモデルか不明。特に美人とも言えず、美少年といわれても、そうかと思ってしまう。不思議で魅力的な微笑は観る人に限りない「癒し」を与える。私のかかりつけの医者の診察室にこの「青いターバンの娘」が飾られている。また、ある映画の一場面、その診察室にもこの絵がかかっていた。そういう絵なのである。

 私の会社のOB会が、毎年5月に開かれるが、その会場に絵画クラブメンバーとして、3点ほどの自分の絵を展示している。いつもありきたりの風景、静物を出していたが、今年はこの「青いターバンの娘」を模写してみようと無謀な企てをした。サイズは手持ちの額におさまる、原画より少し小さい44✖️37.5cm。

 しかし、この正月から5点描いたが、あの微笑は捉えられない。数打てば遠からず、6作目であきらめに近いが、妥協できるものが出来そうだ。私のような素人には絵のモチーフでは人物、それも顔がもっとも難しい。それも清まし顔でなく感情のある顔。「微笑み」が。

 昔はダビンチのモナリザがなぜ名画なのか解らなかった。今、フェルメールを模写しようとしたことで「微笑」が名画のモチーフになるのだと分かったような気がする。

 絵は「青いターバンンの娘」のスケッチ。          2月17日 岩下賢治

 

 

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関東の記録的積雪に思う

2014年02月19日 | 日記

 先週に引き続き今週末(2月14日)は雪であった。雪に限らず台風など自然災害に見舞われた場合、生鮮食品などの食料品の流通に大きな影響がでる。思うに東京=都市では細かな流通網が成り立っていて、トラック便が災害に巻き込まれると、影響がモロに出るのだと実感させられる。つまり分業が極度に達しているのである。

 が思うにこうした分業は、従来、都市と農村(地方)の関係、あるいは先進国と後進国の関係と見なされてきたが、テクノロジーの発展によって、今後は地域内で処理でき、交易の範囲はどんどん収縮していくのではないだろうか。つまり都市の中に農村を包み込んでいくような。現実に野菜類は都会の中のビルの中でいくらでも生育できるし、国と国との関係の中でも、自動車でみるように消費地に生産工場がどんどん移設されている。それのほうが効率的なのである。いままでは資材や部品の調達の問題で分業が広域化していたのであるが、テクノロジーの発達でどの地域でも容易に生産できるようになったのである。

 その結果、都市への人口の集中が顕著となる。東京圏では日本の全人口の20パーセントを超える人々が生活はしているのだ。このことは、地産地消ということの反映でもある。これからは、高速道路網に頼った従来の分業システム=産業構造は改変されていくに違いない。

 災害に強い都市というのは、広域の交易によらない、地産地消的なまとまりのよい都市となろう。現に東京は曲がりなりにも災害にもっとも強い都市になりつつあるのである。【彬】

 

 

 

 

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 東京の雪

2014年02月13日 | 日記

 子供の頃は雪が降ることが楽しみの一つであった。夜半の雨が雪に変わり、翌朝、あたりが真っ白くなった光景に犬のような浮き立った気持ちになったものだ。思うに普段の慣れ飽きた遊びが一新する楽しみがあったのだろう。

 東京では先週に引き続き、終末の雪が予報されている。年を取ると雪はありがたくない。寒いし、道路は傷む。雪の後の道路は、タイヤチェーンが削ったアスファルトで汚れた雪が見苦しい。幸い今回の雪は翌日気温が上がったものだから、溶けるのも早く雪の迷惑は最小限ですんだ。

 雪は田舎の風景に相応しいのかもしれない。【彬】

 古、こんな歌がある。

     雪ふれば木ごとに花ぞ咲きにける

          いずれを梅とわきてをらまし   紀友則

    *「わきて」は現代語では「分けて」である。

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久しぶりのフルマラソンへ。

2014年02月06日 | 日記

  昨年秋の番組だが、NHKテレビ・クローズアップ現代「超高齢者の健康法」に大変感動した。45歳以上が参加するマスターズ競技大会で、日本人が年代別の世界陸上記録を次々と樹立しているのである。

 一般の視聴者には102歳の男性の100歳代の世界記録、90歳の女性の100メートル世界記録が、話題性があるのだろうが、わたしにとっては65~70歳位の方が素晴しい記録を出していることに、より親近感と感銘を受けた。番組では65歳の男性が、男子65歳100メートルの世界記録13.7秒に挑戦する姿がとりあげられていた。本人はもと陸上競技の選手だったというから、現役時代は11秒くらいだったと想像する。40年ほどたってプラス3秒ができるかどうか、だ。私も中高生の特は3流だがトラックの陸上選手であった。

 100メートルは専門ではないが、中3の時は13秒くらいだった。(高校は400メートルが主で100メートルの記録はなし)40年以上たった今、プラス3秒の16秒/100メートルができるか? ということで1回/月、練習している。インターバル練習で250メートル✖️10本をがんばった。しかし思うように走れない。息切れし脚がしびれてくる。

 さてフルマラソンについて。

 ビークの時から走力の落ち込みが大きい私は、無理せずランニングを楽しもうと、フルマラソン大会にはこの3年間参加してこなかった。……事実を言えば最近のマラソンブームでフルの大会に応募しようとすると、その前に定員締め切りということが多かった。ところが上記番組出演の方々の向上心に刺激され、また私の勤務する会社が協賛するということで、茨城県古河市のマラソン大会にフルで参加することにした。

 最近は、故障がち。必ず起こる。今回は脚の痛み、シビレとつきあいながら走り終えたい。私は元サブスリー、完走百数十回。でも、フルマラソンには決意がいるものだ。だが、完走すれば、また違ったものが見えてくるような気もする。

 大会は3月16日(日)。

 絵は「古河はなももマラソン」のパンフレットから。                       1月30日 岩下賢治

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