タイム誌の最新号11月28日~12月5日、のカバー記事は、「時代を通し、最も影響を与えた写真」・・・THE MOST INFLUENTIAL PHOTOS OF ALL TIME。 最近、タイム社が発行した「100点の写真」という本のPRのようにも思えるのだが、曰く、写真が1826年に誕生してから、人間は膨大な写真を残してきた。そのなかで様々な分野で重要な役割を果たした100点を選び出した。・・・そして、今やデジタル技術が進み、すべての人が写真家である。
ところで、先日11月20日(日)、誘われて、鎌倉へ神社仏閣巡り、そしてハイキングにでかけた。メンバーは6名。季節もよく、小春日和で、観光名所は大変な人出。寺院などの見所では、人が集まり、携帯などでさかんにカメラをむけている。
僕は、旅行に出る時などは、スケッチブックを携帯することがよくある。今回は、ハガキ2枚分の小型サイズのもの。団体旅行なので、行動を乱さないようにほんのわずかな時間、1~3分で、外形だけスケッチする。対象を記憶に残しておいて帰ってから、呼び戻し仕上げる。それで15枚描いた。
絵も写真も、旅先でいいなと思った景色などがあれば、それを平面に残すということでは同じだが、絵では「記憶に残す」というプロセスが加わる。もともと絵を書くことが目的の旅であれば、写真をとりそれを見ながら絵を仕上げることもあるが、今回は、いうなれば、スナップ写真ならぬスナップ絵といえる。
以前、このブログで、絵の楽しみ方には、好きな絵の模写があると書きましたが、外出先などでスナップ絵を描くのは、対象をより観察することが出来、また楽しいものです。
絵は、タイム誌の写真を絵にしたもの。ミルクの滴が水面に落ちた時できる波形の連続写真の一枚(1957年撮影)。
2016年11月25日 岩下賢治