TIME誌の、2019年2月18~25日合併号の、特集記事は、「楽観主義の芸術」the art of optimism.である。
同誌は、政治、経済、生活一般、スポーツ、文化エンタメ、等の総合誌。僕は、毎回全体を読んでいるが、文化エンタメの部分は脇に置いておくことが多い。アメリカ固有の内容が多く、ムズカシイ。今回の特集は、この、文化エンタメ、を拡大したものと思う。だが、せっかくの特集記事なので、読んでみた。
この記事の編集の理由は
現在は、分断、偏見、が広がり、ジャーナリズムも信頼を失い、人間性が揺らいでいる中で、「芸術」が自分たちの中に、「楽観主義」を目覚めさせてくれる。
内容は、映画、演劇、出版、写真、絵画、文学、等の分野で活躍する、34人が、「楽観主義」をどう表現しているかを紹介している。・・・・のようである。
例としては、
アカデミー賞映画監督デル・トロ氏は「楽観主義は、息が詰まった時、深呼吸する本能のようなもの。楽観主義は、カッコウ悪いものではない。革命的で、勇気をもち突きすすむもの。」と語る。
また、マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏は、レオナルド・ダ・ヴィンチを例に挙げ、素晴らしい芸術作品は、革新的技法により生み出される。人物を描くにあたり人体の筋肉の構造や、また、絵画を観る人の目線の距離の研究に力をいれた。
・・・34人は実に様々な観点から「楽観主義」を語る。
記事を読み終え思うのは、ものの見方というのは、様々。善と悪、強さと弱さ、美と醜、等々がいつも同時に存在している。時に一方が強くなる時期もある。現在は少し偏りがあるようだ。そいう時は、見方を変えてみることだ。
読み終えて、眼に浮かんだ景色を絵にした。自宅近くの大学構内で、幼稚園児が遊んでいる。訪れると時々目にする光景。学生も含め彼らの、頭、眼、は好奇心に満ち柔軟なのだろう。
2019年2月23日 岩下賢治