ヒルガオ、です。
東京はいつになく暑い。雨が少なかったせいかもしれない。ところが、日本全国各所には集中豪雨が襲い、莫大な被害が出ている。日本だけでない。北米、南米、そしてヨーロッパ各地でも洪水の被害が相次いでいる。
異常気象である。これを温暖化に原因を求める研究者もいるが、温暖化と気象の因果関係は必ずしも明確ではない。以前は、太陽の黒点活動が影響しているとか、赤道付近の海水温の変化が原因だとか指摘されてきた。大気圏全体の動向である気象だから、本当はおそらく太陽系全体の問題だろうと考えるのがいいのではないか。
しかし、課題となるのは身近な対策である。異常高温に悩む都会では、第一に道路の表面温度を下げたい。アスファルト素材に工夫を凝らすのは当然として、当座は色を変えるだけでもだいぶ違うのではないかと思える。そして日陰を作るべき。打ち水などといった、たわげたことではなく木を植えることだ。しかも歩道側ではなく道路の中央に。車も問題だ。排ガスだけではなく、車体の断熱材を改良し、熱がこもらないようにする。本来はビルやマンションの外壁対策が最大の課題だろうが、手近なところの対策はもっと、いろいろあるように思う。
昔のことを思うと、夏の地下鉄は耐え難かった。地下に冷房装置は設置できないとされ、車両はおろか、駅構内も熱がこもっていた。しかし今日の地下空間は快適になった。科学技術の成果である。
私たちは、快適さを求めてもっともっと欲張りになっていいのだと思う。その思いが改善につながるのだ。
夏対策と同じように冬の雪対策も重要だ。このことは以前このブログで指摘しておいた。
そして、私たちは気象環境に必要以上に敏感になるべきだ。恐竜が絶滅したのは気象のせいである。縄文人が絶えたのも、寒冷化のせいだというのが今日では通説になっている。地震や津波もそうだが、地球を取り巻く気象の変化を甘くみてはいけない。【彬】