ホウチャクソウ、です。有毒。似たような草にアマドコロ、チゴユリがある。こちらはワカメが食べられる。
JRで地方都市に行った時のこと。無人駅ではないが、それなりに乗降客がある、小さな駅。改札を出ようとしたら、「出場」という看板が出ていて、びっくり。一度ならず2度3度とある。
「出場」とは、もちろん出口のことである。でも「出場」と書かれていると、甲子園大会とか、なにかの全国大会に出場したとかというように、「外に出る」というより「中に入る」ことの方に、動きを感じてしまう。中に入るのは、もちろん「入場」であるから、その対応で「出場」となったのだろうが、日本語の語感として違和感がある。
最初、この表記に出会った時、駅員に「出場というのは、なにか変ではないですか」と言ったことがある。そうですかね、と簡単にいなされたが、その土地のニュアンスがあるのかな、と思っていたら、南北まったく違った駅でも同様の表記に出会ったので、これはJR自体の表記法に違いないのだろう。
毎日、その駅を利用する人たちには違和感はないのだろうか。
この表記があった駅は、改札口に係員がいない小規模の駅であった。そうした駅だから、出口を出場と表示することによって、なにか気位を表しかったのかもしれない。でも、出口は出口である。
「出場」に対応する表現は「休場」か「退場」である。漢語の知識がない私達の世代には、漢字の表記は難しい。【彬】