水は高きより低きに流れる。それで思うのだが、道路の雨水をどうして道の脇側に流すようにしているのだろうか。
道路の脇側にはたいてい電柱が立っていて、そして側溝がある。そこを歩行者が通る。道路に十分な拡幅があるなら、なんら問題がないのだが、狭い道路だと車に圧迫されて、自由な歩行が妨げられることが多々ある。雨水を誘導するために、路面が側溝側に傾斜していれば、いっそう圧迫される。車高の高い貨物車などは、特にそうだ。
例えば、障害者の補助として狭い道路を歩く時、車を避ける目的で、障害者を足場の悪い側溝側に誘導することがマナーとなっているのだが、これでは補助の意味がなくなるというものだ。老齢者、女性をエスコートする時もそうである。
道路を整備する際、中央を盛り上げ、脇側に溝をつくり、水はけをよくしているような設計に、どんな根拠があるのだろうか。私はすごく疑問に思う。
雨水の動線は、逆に道の中央を低くして、そこへ導くべくべきだと思うのだ。そうすれば側溝は両側ではなく、一箇所で済むし、歩行者側にも余裕が生まれる。
中央を高くして、側側に水を流す道路作りは、どこに根拠があるのだろうか。おそらく牛馬を含め、車のスムースな運行を促進するための方途だと思うのだが、今日のように舗装技術が発達した時代にはそうした慣行が負担になっているように思う。【彬】
同じことを考える方を見つけました。
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