八重のローバイ
干支のことで思うことがある。私だけではないだろう。多くの人が、子供の頃に自分の干支に違和感を覚え、不快に思ったことがあるに違いない。
私の干支は申である。申は猿である。私は早生まれであったから、少し年上の子供たちとクラスが一緒で、その子たちは未=羊である。おっとりした同級生たちになんだ猿か、と蔑まれているようでたまらなかった。
今年は巳年、蛇である。巳年生まれの人はたまらないに違いない。でも幸運が待ち受けているとか、色々言い伝えがあって人、それぞれなのかもしれない。
十二支の元はなんなのか。ネットで調べればすぐわかるが、古代中国のカレンダー、つまり一年をどういうふうに数え、次の年に巡っていくのかを研究した結果のものである。12というのは、1年を数えるときの基本で当時は木星の周期を1年としたようだ。そこから方角とか、時間などの単位に応用されてくる。
時代小説などで、寝静まった真夜中のことを、子の刻というふうに表記されるのが、子は1のことである。ネズミの動き出す時と言うのではない。では子というのは何か、アラビア数字が発見されていない太古のことなので、12を子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥に当てたのである。漢字の意味として子はネズミを指しているわけではない。わかりやすく覚えやすいように動物を当てたのである。
ところが十二支が膾炙すると、動物が先行するようになる。そこから各種様々な占が発生する。巳年生まれの人はお金に不自由しないとか、などと。
今年は巳年、干支に絡んで様々な憶測を生まれている。さもありなむ。蛇に纏わる言い伝えは古今東西、枚挙にいとまがないのである。人と蛇の触れ合いは、数奇なことを含め、限りないようだ。
奇人該博の人、南方熊楠によると蛇の話は枚挙にいとまがないようで、その「十二支考」岩波文庫ワイド版では最も多くのページが割かれている。読んでもとても覚えきれない。【彬】
私の干支は申である。申は猿である。私は早生まれであったから、少し年上の子供たちとクラスが一緒で、その子たちは未=羊である。おっとりした同級生たちになんだ猿か、と蔑まれているようでたまらなかった。
今年は巳年、蛇である。巳年生まれの人はたまらないに違いない。でも幸運が待ち受けているとか、色々言い伝えがあって人、それぞれなのかもしれない。
十二支の元はなんなのか。ネットで調べればすぐわかるが、古代中国のカレンダー、つまり一年をどういうふうに数え、次の年に巡っていくのかを研究した結果のものである。12というのは、1年を数えるときの基本で当時は木星の周期を1年としたようだ。そこから方角とか、時間などの単位に応用されてくる。
時代小説などで、寝静まった真夜中のことを、子の刻というふうに表記されるのが、子は1のことである。ネズミの動き出す時と言うのではない。では子というのは何か、アラビア数字が発見されていない太古のことなので、12を子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥に当てたのである。漢字の意味として子はネズミを指しているわけではない。わかりやすく覚えやすいように動物を当てたのである。
ところが十二支が膾炙すると、動物が先行するようになる。そこから各種様々な占が発生する。巳年生まれの人はお金に不自由しないとか、などと。
今年は巳年、干支に絡んで様々な憶測を生まれている。さもありなむ。蛇に纏わる言い伝えは古今東西、枚挙にいとまがないのである。人と蛇の触れ合いは、数奇なことを含め、限りないようだ。
奇人該博の人、南方熊楠によると蛇の話は枚挙にいとまがないようで、その「十二支考」岩波文庫ワイド版では最も多くのページが割かれている。読んでもとても覚えきれない。【彬】