今年の梅雨は、雨の日が続き、中休みがない。週に2~3回は、ランニングの練習日を設けているが予定通りにいかないことが多い。7月の最終日曜日は練習日だが、朝から雨。夏場の練習は、長い距離は走らず、200m ×10本の短距離インターバル走にしている。この日は、傘を差し、練習場の小金井公園まで20分ほど歩いていった。
練習コースは雨をしのげる木陰の道路。直射日光がなく、程よく雨を受け実に気持ちがよい。遠くの芝生の上では、高校生くらいの若者たちがサッカーの練習をしている、体の動きがいい。この涼しい雨を味方にしている。
練習の終わるころ、雲の隙間から日が差し込んできて、公園の木々を照らす。鮮やかな緑がまぶしい。吹く風は爽やかである。サッカー少年達が去ると、白い衣装の若い女性たちが登場、ダンスの練習をはじめた。ランニングをする人も増えてきた。
雨の中を走るのは気持ちのいいものだ。夏の日は、夕方に走りはじめ、途中から雨が降り出すとそれが本当に気持ちのいいものなのだ。雨が強い程に、無我の境地、ランニングハイの境地にはいる。そんなことは陸上をやっていた頃から何度も経験してきた。
最近は、走ることへのこだわりは以前ほどなく、雨の日に走ることが少なくなった。だが、頭はその快感を覚えている。さあこの夏、これからも、雨であっても、いや、雨であれば、ランニングにでかけよう。
絵は、雨の中のランニング風景。向こうにサッカー練習をする若者たち。
2020年7月26日 岩下賢治