オトメツバキ
ボランティアで手伝いをしている地域ひろばの、オトメツバキが一輪花を開いているので、側によって見てみると、細い一本の木に、なんと十数個の蕾を持っている。これから4月末まで次々に花開いていくのだろう。
その傍らにはユキヤナギが植えてある。この灌木も腋芽に沿って蕾がビッシリ。春を代表するのは、このほかにレンギョウ、梅、水仙、さらにはサクラだが、おそらく今春はこうした花が次々と花開き、かつてない色とりどりの満開の花ざかり風景を繰り広げることに違いない。
草花のこのように春を待ち望んでいる光景は、花芽を付ける昨夏から秋の天候が安定していたためである。思えば関東地方には台風が来なかった。大型の台風は東シナ海から朝鮮半島の方に北上し、日本本土にはあまり影響がなかったことを思い出す。
今、北陸地区で豪雪が続く。この雪は良質な米を作る水源になるものだ。地球温暖化などと北欧の神がかった少女の軽々な議論などにのらず、身の回りの草花や習俗をじっと見回すことの方が、私たちの生活にとっては数倍重要だ。【彬】