ウォーキングの練習コースはいくつかある。その中に、小金井市内の滄浪泉園(そうろうせいえん)、という庭園を横目に見ながら歩くコースがある。暑い中、この「滄浪」という言葉が涼し気で寄り道を誘う。が、してこなかった。
8月28日の日曜、夏の終わりと思い、庭園に寄り道した。
滄浪泉園は、明治、大正期の政治家、波多野承五郎の別荘の一部。滄浪は、青い波、の意味だが、犬養毅元首相が、名付けた。「手や足を洗い、口をそそぎ、俗塵に汚れた心を洗い清める、清々豊かな水の湧き出る泉のある庭。」ということ。
園内には、木々の緑を映す池、水琴窟、や、湧き水(東京の名湧き水57選)などがある。
園内に入るとき、受付の人に、「緑が濃いですよ。」と言われた。緑豊かな野川沿いを歩いてきた眼にも確かに、木々の緑が深い、従い、池の水も青さが濃い。この夏もそろそろ終わる。ウォーキングの一区切りとなったな。寄り道もいいものだ。
絵は、滄浪泉園の入り口。これも気にいっている眺め。
2022年8月28日 岩下賢治